StarkNet上の共創型フルオンチェーンNFTプロジェクト「Pxls」について解説

どうも、イーサリアムnavi運営のでりおてんちょーです。

今回は、StarkNet上の共創型フルオンチェーンNFTプロジェクト「Pxls」について紹介・解説していきたいと思います。

以前Twitterの方でも軽くご紹介しましたが、400個に分割されたピクセルNFTに彩色を加えて、NFTホルダー全員で1枚のアートワークをStarkNetチェーン上で作成しようとする、非常に斬新かつクリプトネイティブなNFTプロジェクトです。

筆者はこのプロジェクトを見たときに感銘を受けたと同時、以下の事項について観想するなどしました。

  • 本プロジェクトがNFTであることの意味
  • 本プロジェクトがオンチェーンNFTだからこそできること
  • 昨今のNFTスペースに求められているものを本プロジェクトががいかに満たしうるか

グローバル基準でNFTプロジェクトを立ち上げたいと考えている方にとっても、参考になるエッセンスが非常に多く含まれていると思いますので、本記事ではその点も含めて紹介・解説していくこととします。

でははじめに、この記事の構成について説明します。

STEP
Pxlsとは

まずは、PxlsというNFTプロジェクトの概要や将来的なプラン、Pxlsプロジェクトの構成要素などについて解説してまいります。

STEP
現状の進捗を確認

続いて、執筆時点では完成されていないPxlsプロジェクトの現状について、共有されている情報をもとに解説してまいります。

STEP
Pxlsに関する筆者の論考・考察

最後にPxlsというNFTプロジェクトについて、ポジティブ・ネガティブ両方の側面から、筆者の私見を混えながら考察/論考を述べてまいります。

本記事が、「Pxls」の概要や注目ポイント、クリプトネイティブなNFTプロジェクトたりうる所以などについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的または投資上のアドバイスとして解釈されることを意図したものではなく、また解釈されるべきではありません。ゆえに、特定のFT/NFTの購入を推奨するものではございませんので、あくまで勉強の一環としてご活用ください。

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目次

Pxlsとは

出典:pxls.wtf

豆知識:Pxlsコミュニティでは母音が省略されがち

出典:pxlswtf.notion.site

Pxlsでは、母音を省略したワードが多々用いられているため、本記事でもそのような造語の方を用いて記述してまいります。あらかじめご認識ください。

ちなみに本プロジェクト名の「Pxls」も、元々は「Pixels」というワードから母音(a, i, u, e, o)を省略したものになっています。

他にも、以下のようなワードで母音が省略されています。

  • frst(first)
  • rtwrk(artwork)
  • nwslttr(newsletter)
  • fndrs(founders)

概要

出典:Aspect

Pxlsは、オンチェーンコラボレーションアートワーク(“rtwrks”)を作成するという実験的な試みを行おうとしている、StarkNet上のフルオンチェーンNFTプロジェクトです。

毎日1つずつ、400人のメンバーからなるPxlsコミュニティで20×20ピクセルのグリッドを彩色して、新しいrtwrkを制作します。(※後述しますが執筆時点ではまだ実装前でありブラッシュアップ中のフェーズです)

つまり、各NFTは1/400の1ピクセルを表しており、それらに各NFT保有者が色づけをおこなうことで、1枚の絵をみんなで作り上げようとする面白い試みです。

Pxlsコレクションには400個のpxl NFTがあり、各pxl NFTは20×20ピクセルで構成されるグリッドの、1ピクセルを表します。

すなわち当然ながら、rtwrk作成プロセスに参加するためには、Pxl NFTを1つ以上保有していることが条件となります。

出典:Aspect

上写真のように、それぞれのPxl NFTが20×20グリッドの内の1ピクセルを表し、Pxl NFT保有者は任意の色でカラーリングすることができます。

なお、Pxl NFTは常に固定化された場所ではなく、20×20グリッド内の異なる座標を持つように毎日変化する仕様なので、日によって自分が担当する場所が変わる仕掛けとなっています。

また、Aspectなどを通してそれぞれのPxl NFTのアートワークを確認すると分かりますが、各Pxl NFTにはもともと6種類のカラーパレットに基づいたランダム生成画像が設定されています。

一見すると、このpxl NFTが20×20の共創されたrtwrkのように見えてしまいますが、これ自体は単にPFPとして表現されているだけのものであり、rtwrkの1ピクセルとして使用される色とは全くリンクしていません。

つまり、Pxl NFTはPFPとして楽しむこともできますが、主なユーティリティとしては各Pxl NFT保有者が1色の色を選択し、毎日20×20のPxl NFTで構成されるrtwrk内の1ピクセルを彩色してアートワークを共創するという遊び方になります。

以下に、全体的な流れを簡潔にまとめます。

  1. 毎日、一日の始めに新しい空の20×20 rtwrkグリッドが作成される
  2. 各pxl NFT保有者は、グリッド上の自分のピクセルの色を選択する
  3. 一日の終わりに20×20ピクセルの共同制作rtwrkが生まれ、ピクセルアートデータはStarkNetチェーン上にSVG形式で格納される

Pxl NFTの保有者は、Discordサーバーで仲間とチャットしたり、他の場所でコラボレーションするなどして、クールなrtwrkを共創していきます。

なお、この一連の全処理がオンチェーンでおこなわれ、なおかつStarkNetチェーン上にrtwrkとして保存(格納)される予定のため、本NFTは「フルオンチェーンNFT」として扱って差し支えないと考えられます。

Pxl NFT保有者で構成されるコミュニティを中心に、「明日はどのようなrtwrkを作成しますか?」といったコミュニケーションをとりながら、毎日生成されるrtwrk NFTを決めていくという楽しみ方は斬新であると感じます。

出典:Discord(#rtwrks)

なお詳細は後述しますが、執筆時点の段階では「1日1つのからのグリッドが生成される」「1日の終わりに共創されたrtwrk NFTが生成される」といった機能は実装されておらず、あくまで試行錯誤しながら構想している段階であることには注意が必要です。

将来的なプラン

将来的には、以下のようなプランを掲げています。

  • Pxl NFTホルダーのコミュニティを中心としたDAOの構築
  • Rtwrksをクールだと思う人たちに対して販売する

コミュニティのメンバーで共創したrtwrkを販売し、その収益はDAOのトレジャリーに送られるように設計することで、将来的にNounsDAOのようなモデルを目指しているのではないかと、筆者は解釈しました。

構成要素

Pxlsは、主に以下3つのスマートコントラクトで構成されています。

  1. PXLS-ERC-721(400個のPxls NFTを処理するコントラクト)
  2. PXLS-Drawer(各Pxls NFT保有者がピクセルを毎日彩色できるようにするコントラクト)
  3. RTWRK-ERC-721(rtwrkをNFTとしてmintするコントラクト)(※執筆時点では未実装)

この内、①と③はどちらもERC-721コントラクトであり、オンチェーンSVGを生成することができます。

①PXLS-ERC-721コントラクト(400個のPxls NFTを処理するコントラクト)

出典:Github

PixelERC721.cairoは、各トークンID(#1~#400)に対して、即座にSVGを生成するためのコントラクトです。

これらは、あらかじめ定義されたグリッド(各トークンIDは20×20ピクセルの色のグリッドに対応)から生成され、オンチェーンに保存されます。

この実装により、400個のSVGを直接オンチェーンに保存するよりも軽量化されると主張されています。

出典:Github

コントラクトの中身を見てみると、Pxl NFTを表したグリッドは400個のフェルトのリストであり、それぞれがあらかじめ定義されたカラーIDを表していることが分かります。

つまりグリッド内の各ピクセルは、その日の割り当てられた座標に対応するPxl NFTホルダーが選んだ、R,G,Bの色をコード化した「3種類のフェルト」で表現されているということになります。

ERC-721スマートコントラクトは、これらのグリッドからオンチェーンでの短い文字列の連結を使用して、SVGとJSONメタデータを生成しています。

③RTWRK-ERC-721(rtwrkをNFTとしてmintするコントラクト)

RTWRK-ERC721コントラクトは、コミュニティによって色付けされたグリッドから即座にSVGを生成するためのコントラクトです。

将来的に、Pxl NFTホルダーが作成したrtwrkをオークション形式で販売し、その資金をNFTホルダーで構成されるDAOのトレジャリーで管理することが計画されているため、本コントラクトはそのために必要になるものです。

なお、執筆時点では本コントラクトはデプロイされていない状況であり、改善を重ねながら将来的にStarkNetメインネット上にデプロイされる予定です。(デプロイされたら追記いたします。)

現状の進捗を確認

まず前提として、将来的に「毎日rtwrk共創をおこなう土壌を構築する」ことが目的として掲げられていますが、それらはステップバイステップで段階的におこなわれるため、執筆時点では1日1個rtwrkが生成されるという状態には達していません。

その前提を踏まえて、以下の参考資料などを元に、現時点で共有されている情報についてまとめていきます。

参考:
Pxls nwslttr #1 – frst rtwrk
Pxls nwslttr #2 – gameplay V2
Pxls nwslttr #3 – project update

ニュースレター#1|最初のrtwrk(RTWRK #1)が共創されオンチェーンに保存

2022年7月末に、第一回目となるRTWRK #1の共創がおこなわれました。

この数日前からdiscordコミュニティ内では「何の絵を作成するか」について活発なディスカッションがおこなわれており、最終的に「マリオ」を共創するという案が採用されることになりました。

マリオは、90年代に多くの人が初めて遊んだアーケードゲームかもしれません。このようなスタートは、pxlsでも同様に考えることができます。

出典:discord
出典:discord

そして、Pxl NFTホルダーが協力して共創したピクセルアートがこちらです。

左が実際の完成品、右が予定されていたピクセルアートです。

ツッコミどころは色々あるかと思いますが、まず今回の共創プロセスに参加したPxl NFTホルダーの割合は、全400個の内213個のpxl NFTが彩色されたことから『53.25%』という結果になりました。

この結果について、運営チームは以下のように分析しています。

  • 全Pxl NFT保有者の内、50%以上が関与してくれた
    • もちろん100%の関与率があれば良かったが、それは現実的ではない
  • マリオの色通りに自分のピクセルを彩ることを選択した人は、ごくわずかだった
    • 要因1:マリオを描きたいという情報が上手くNFTホルダーに伝わらなかった
    • 要因2:皆と同じ方向に進みたくない人が一定数いた
    • 要因3:マリオのカラーゾーンから外れてしまった人は自分流にアレンジした

また、上記に加えて運営チームは、コミュニティが24時間以内にブロックチェーン上で直接作品を生み出すのを見ることができた点においては「小さな革命」であったと、ポジティブな考察もおこなっています。

しかし同時に、RTWRK #2では改良の余地が十分にあるとし、以下の改善点を挙げています。

  1. マリオは白の部分が多かったので、次回はすべてのピクセルをカラー化すること(してもしなくても良いが、選択できるようにすること)
  2. ホルダー全員が「何を描画しようとしているのか」を知っている必要があるものの、何を描画するかを正確に指示するべきではない (付加価値が0になってしまう)
    指示的になりすぎずに、インスピレーションを与える方法を見つける必要がある
  3. 絵を描き始める前に、コミュニティがインスピレーションを得られるように何かしらのサポートをおこなう必要がある

なお余談ですが、「構成要素」の項で述べた通り執筆時点ではRTWRK-ERC721コントラクトはデプロイされていない状況のため、RTWRK #1のピクセルアートはDrawerコントラクトを通して、StarkNetメインネット上に格納されています。

つまり、NFTとしてmintはされていないものの、StarkNetメインネット上にアートワークはSVG形式で存されている状態ということです。

将来的にrtwrkをオークションで販売する機能が実装されると、③RTWRK-ERC721コントラクトがDrawerコントラクトからrtwrkグリッドを読み込み、SVGを生成しNFTとしてmintするようになるとのことです。

ニュースレター#2|次回(RTWRK #2)の方針「gameplay V2」

出典:mintsquare.io

RTWRK #1を経て、先日「gameplay V2」という名のニュースレターが発表され、scnd rtwrk(RTWRK #2) のイテレーションについて発表されました。

まず、scnd rtwrk(RTWRK #2)では何を描くのかについて。

これに関しては、以下の流れに沿ってTwitterコミュニティによって決めてもらうようです。

  1. 共創開始の24時間前に、Twitterのフォロワーからアイデアを募集
    1. アイデアの提案は、1ツイートに収めなければならない(画像は不可)
  2. 抽選開始時に最も多くの支持を得たアイデアが優勝し、scnd rtwrk(RTWRK #2)のテーマとなる
  3. このテーマはあらゆる場所に表示され(rtwrkキャンバス上・Twitter上・Discord上)、rtwrkのNFTの名前もしくはdescriptionになる予定

そして、scnd rtwrk(RTWRK #2)は以下の流れで共創していくそうです。

  • タイミング
    • #2では、24時間ではなく『6時間』という限られた時間の中でrtwrkを描いてもらう
    • 同じ瞬間にエネルギーを集中させ、よりダイナミックな作品づくりを目指す
  • 描画
    • pxl NFTを保有していれば、20×20グリッドの任意のピクセルをカラーリングすることができる
    • 既に他のpxlrがカラーリングしたピクセルも、カラーリングすることができる
  • 制限
    • 各Pxl NFT保有者は、最大40色まで彩色を施すことができる
    • この制限は、共同制作のrtwrkを維持し、複数のNFT保有者がrtwrk全体を着色することがないようにするために存在する

frst rtwrk(RTWRK #1)での改善点を盛り込んだ上記の流れを経て、後日scnd rtwrk(RTWRK #2)が共創されることになるため、続報が出たら本記事に追記してまいります。

また、将来的には以下のような改善案も盛り込んでいきたいとしています。

  • インスピレーションは、オンチェーンメカニズムで提供されるべき
    そのためのアイデア:
    • ランダムな単語を入力とするオンチェーンアルゴリズムによって自動的に生成される
    • 人々がコンセプトを提案し、コミュニティは描きたいものに投票できる
    • オークションを開催し、最も高い入札者がテーマを選択できる
    • 既存のrtwrkの保有者が選択できる
  • いくつかの可能性があるが、描画終了後24時間以内に開始する通常のオークション方式も採用できる
    • あるいはもっと斬新な方法として、描画の前にオークションを行い、入札者はテーマに対してお金を払い、その後でrtwrkを発見も可能
  • 社会的な報酬が必要
    • Pxl NFT保有者向けにDiscordでトークンゲートチャンネルを設けるべき
    • Discordでのロールは、前回のrtwrkホルダーの活動に依存する可能性がある
    • 各rtwrkに、そのrtwrkで最もアクティブなPxl NFTオーナーを示すリーダーボードを設置する可能性がある

1回目の実験的なrtwrk共創プロセスで得られた知見を次に活かし、より良い状態で「1日1個rtwrkが生成される状態」を確立しようとする姿勢が伝わってきますね。

ニュースレター#3|プロジェクトのアップデート

出典:pxlswtf.notion.site

ニュースレター#3では、先程のgame V2(フェーズ2)を満足いくまで繰り返していくとし、PDCAを回しながら期限を決めず改善を続けていくという大きな方向性について記載されています。

そしてその上で、将来的に計画されている「rtwrkの販売」について、フェーズ3で開始する旨とその詳細について発表されました。

フェーズ3(rtwrkの販売)はいつから始まるのか

共創rtwrkのゲームプレイに満足した時点で開始される予定です。

フェーズ3(rtwrkの販売)では何が起こるのか

先述の通り、当初から運営チームの目標は、『rtwrksを販売し、その収益をコミュニティと共有(DAO化)すること』でした。

そのためにrtwrksを販売する必要がありますが、その方法についてクールなアイデアを持っていると示唆的な発言がされています。(通常のオークションではユーザーにとっては退屈だという主張)

ただ、これに関しては現時点では詳細が発表されていないので、近いうちに公表されるものと考えられます。

成長プランについて

  1. 素晴らしいコミュニティを集める
  2. このコミュニティが素晴らしいrtwrksを描くようにする
  3. rtwrksを販売する

以上、プロジェクトのアップデートと題したニュースレターの要約でした。

ここまで読んで、運営チームが掲げているビジョン/スタンスは以下であると、筆者は確信しました。

  • コミュニティで一緒に作品を作る(共創する)ことを楽しむ
  • 一緒に作品を作ることを楽しみ、”その上で”そこから価値を生み出す

クリプトコアなPJを立ち上げて、それに賛同してくれる人を集めてコミュニティを形成し、NFTホルダーにオンチェーンでの共創体験を楽しんでもらって、その上で完成品に価値をもたせようという中長期での計画であると筆者は解釈しました。

その実現のためにクリアしなければならない課題はいくつか挙げられますが(後の章で詳述します)、クリプトネイティブな面白い試みを実践していることも相まって、今後の展開が非常に楽しみです。

Pxlsに関する筆者の論考・考察

出典:Twitter

ここまで「Pxls」というStarkNet上のフルオンチェーンNFTプロジェクトについて、現時点で分かっている情報をもとに解説してまいりました。

以上を踏まえて、筆者は本プロジェクトに関してはクリプト文脈でも非常に興味深い試みをおこなっていると考えており、これぞフルオンチェーンNFTの醍醐味であると感じています。

なぜそのように思うのか。これは筆者の主観に過ぎませんが、今のNFTスペースには「オンチェーンでの共創体験」が求められ始めているのではないかと考えています。

共創の少し前には、「UGC(ユーザー生成コンテンツ)としてのNFTプロジェクト」が注目されていました。

NFTのUGC化というテーマについては「OKPC」「Watchfaces」でも記事として取り上げましたが、Pxlsに関しては『UGC+”共創”』という要素が加わっていることにより、より一層面白さが増しているように筆者は感じています。

さてその上で、『NFTを用いたオンチェーン共創体験には何が必要か?』について思考を巡らせてみると、まずそもそも共創するためには人が必要なのでクリプトの文脈を理解している層に対してアプローチをおこない、クリプトコアな人々を集める必要があります。

では、クリプトコアな人々が「面白い!」と思ってくれて、人が集まるNFTプロジェクトとは、一体どのようなものか。

一例を挙げると、CC0・コンポーザビリティ・オンチェーン処理などの要素は、彼らを唸らせるための一旦を担うトッピングであると考えられます。

Pxlsプロジェクトは「オンチェーン処理」の文脈でクリプトコアな方々に刺さる要素を多分に含んでいますが、加えて『StarkNetチェーン上におけるフルオンチェーンNFTプロジェクト』という意味でも、斬新なアプローチとして認知されています。

以上の要素から、クリプトコアな人々が本プロジェクトに集まり、コミュニティドリブンでプロジェクトを改善していきながら、クリプトネイティブな共創型フルオンチェーンNFTプロジェクトとしてより一層の成長を遂げていくのではないかと、筆者はとても期待しています。

しかし、同時に課題もあるでしょう。

一つは、現時点では20×20の最大400人しかpxl NFTを保有して共創体験に携わることができないため、スケールしづらいという問題が挙げられます。

NounsDAOなどを見ていても感じますが、NFTプロジェクトを持続的にスケールさせていくためには「非NFT保有者をいかに多く巻き込んでエコシステムを拡張させられるか」が重要になります。

この課題の解決案としては、例えば共創されたrtwrkがlow-fidelity(低忠実度)であることから再解釈がしやすいという特徴があるので、CC0ライセンスを採用して二次創作/派生プロジェクトの創出促進を狙う、もしくは将来的に計画されているDAOトレジャリーの資金を活用して非NFTホルダー含めたコミュニティメンバーに対するインセンティブを設計するなどの案が挙げられますが、いずれにしても解決不可能なものではないと筆者は楽観的に捉えています。

もう一つは、400人のPxl NFTホルダーのアクティブ率をいかにして中長期で高め続けられるかどうかです。

このNFTプロジェクトは、NFTホルダーのアクティブ率(共創への参加率)が低くなってしまうと、プロジェクト全体として成り立たなくなってしまうというネックを構造的に抱えています。

先述の通り、rtwrk #1の共創段階でもアクティブ率(自身のピクセルの彩色に参加したNFTホルダーの割合)は53.25%という結果でした。

中長期的にホルダーのアクティブ率を高めていく、もしくはアクティブ率が低くても成り立つ新たな仕組みを構築する必要性があり、こちらの課題の方がクリティカルであると筆者は感じています。

ただし、この課題に関しては「次回の方針:gameplay V2の発表」章で述べた通り、以下の案が採用されることである程度は解決されるはずなので、先程の課題と同じく筆者は楽観的に捉えています。

  • 描画
    • pxl NFTを保有していれば、20×20グリッドの任意のピクセルをカラーリングすることができる
    • 既に他のpxlrがカラーリングしたピクセルも、カラーリングすることができる
  • 制限
    • 各Pxl NFT保有者は、最大40色まで彩色を施すことができる
    • この制限は、共同制作のrtwrkを維持し、複数のNFT保有者がrtwrk全体を着色することがないようにするために存在する

以上、ポジティブ/ネガティブの両面で本ジェクトについて筆者の考察と論考を述べてまいりましたが、今後の展開としては本プロジェクトのエコシステムがどのように成長していくのか、また現状抱えている課題を運営/コミュニティがどのように解決していくのか、また将来的に予定されているrtwrkの販売とDAOによる資金管理などに着目しながら、今後の動向を見守っていきたいと思います。

まとめ

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でりおてんちょー

「地方創生×NFT」の取り組みとして非常にユニークで面白いと思います。


今回は、StarkNet上の共創型フルオンチェーンNFTプロジェクト「Pxls」について紹介・解説しました。

本記事が、「Pxls」の概要や注目ポイント、クリプトネイティブなNFTプロジェクトたりうる所以などについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立ったのであれば幸いです。

また励みになりますので、参考になったという方はぜひTwitterでのシェア・コメントなどしていただけると嬉しいです。

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この記事を書いた人

最先端のCryptoネイティブなNFTプロジェクト、SolidityなどWeb3開発情報、その他Ethereum周りの情報などを中心に発信しています。

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