NounsDAOで可決されるProposal(提案)の特徴と、最新可決事例である「Nouns Studio1」について解説

どうも、イーサリアムnavi運営のでりおてんちょーです。

今回は、NounsDAOで賛成票多数で可決されたProposal(提案)について気になったものがあったので、紹介・解説していきたいと思います。

出典:nouns.wtf/vote/29

NounsというNFTやNousDAOについてご存知ないという方は、以下の記事で詳しく概要などを解説しているので、先にこちらをご一読されることを推奨します。

NounsDAOのProposalについては、上の記事で詳しく解説しているのでそちらをご参照いただきたいのですが、簡易的にポイントだけ整理すると以下のような仕組みで機能しています。

つまり、提案や議論自体はNounsNFTを保有していなくても誰でもおこなえるようになっています。

具体的な流れは、NounsのDiscordDiscourseというプラットフォームで皆が提案・議論をおこない、それに対してNounsホルダーが一人でもProposalとして正式に投票の場に挙げると、Nounsホルダーによる投票がおこなわれます。

可決されればNounsDAOのトレジャリー(公庫)から資金が提供されるので、NounsのNFTを保有していない人でも提案や議論をおこなうインセンティブがはたらくようになっています。

そんなNounsDAOのProposalで、先日『Japan』というワードが含まれた提案が可決されていたので、今回はそれについて紹介・解説していきたいと思います。

でははじめに、この記事の構成について説明します。

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NounsDAOで可決/否決されたProposalの一例

まずは、今までNounsDAOで可決/否決されたProposalのうち、主観ではありますが印象を受けた一部Proposalについて紹介・解説してまいります。また、どのような提案がDAOコミュニティから受け入れられるのかについても少し触れていきたいと思います。

STEP
「Nouns Studio1」の概要と提案内容

次に、先日可決されたProposalの一つ「Nouns Studio1」の概要と注目ポイントについて解説してまいります。

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「Nouns Studio1」に対するdiscourseでの反応

最後に、「Nouns Studio1」に対するNounsDAOメンバーの声や、疑問点及びその回答について紹介してまいります。

本記事が、NounsDAOで可決されたProposalの概要、またそのプロジェクトの注目ポイントなどについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的または投資上のアドバイスとして解釈されることを意図したものではなく、また解釈されるべきではありません。ゆえに、特定のFT/NFTの購入を推奨するものではございませんので、あくまで勉強の一環としてご活用ください。

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目次

NounsDAOで可決/否決されたProposalの一例

NounsDAOのProposalはいつも面白そうな案が挙げられているのですが、可決/否決されるものがどういった基準で判別されているのか調べたいと思い、リサーチしてみました。

例えば先日、「Nouns×Arpeggi Studio」のコラボ提案、およびそのための資金提供の申し入れに関するProposalがありましたが、あっさり可決されると思いきや否決されてしまいました。

でりおてんちょー

上記のProposalが否決された『明確な理由』というのは明らかになっていません(できません)が、筆者がリサーチした範囲では以下のような否決理由が見受けられました。

  • 提供されるものが、どのようにしてNounに価値をもたらすのかを十分に明確にせずに、資金提供を求めるには少し金額が大きすぎた
  • 要求されたETHのほとんどは、Arpeggi音楽プラットフォームの構築に使われるため、NounsDAOには関係ない
  • NounsDAOは、どんなプロダクトが届くかわからない多額の前払いではなく、レトロな資金調達を気前よく行うDAOであることを望むとともに、その方がよりインセンティブが整う

たしかに希望調達金額は45ETHだったので、ビジョンやNounsDAOへのリターンと照らし合わせると、やや具体性に欠けていたのかもしれません。

しかし一方で、以下のようなProposalが可決されたことには驚きを隠せませんでした。

こちらに関してはやや具体性は欠けているものの、ビジョンやNounsDAOへのリターンがあると判断され、63ETHという金額でありながらも可決に至ったのかと理解しています。

このように、当たり前ではありますが、資金提供をおこなう上で

  • DAO(またその構成要素となるNFT)へのリターンがありそうなこと
  • そしてその案に対して面白いと考える人が過半数を超えていること

この2つを満たしていなければ、いくら巨額の資金を抱えるDAOであっても、ETHの提供までには至らないということです。

「Nouns Studio1」の概要と提案内容

以上を踏まえた上で今回ご紹介するのは、先日NounsDAOへのProposalで可決された案(#29)です。

出典:nouns.wtf/vote/29

はじめに、本Proposalの内容について大まかに解説します。

  • 「Nouns Studio1」をつくりたいので、24 ETH(Q1分)を提供してください
  • その資金はDavid Horvathという人物に提供されます
  • まずはフィジカルグッズ「ソフビフィギュア」を作る予定です
  • その際に追加で必要となる資金は、別途Proposalを用意します
  • 日本や韓国の文化にNounsブランドを溶け込ませる形で成長させ、その結果欧米などのポップカルチャーに影響を与えます

では、Proposal: Nouns Studio1の内容を翻訳しながら、その内容について深掘りしてまいります。

以下翻訳

4156からのお知らせです。

数週間前、私はDavid Horvathに、Nounsの傘下で組織を立ち上げ、従来のIPビジネスにおいてNounsを普及させ、ブランド、プロジェクト、そして「オープンソース」コンテンツのアイデアを、ハリウッドやその他の地域で発展させることに興味があるかどうか尋ねました。

すると彼は、このプロジェクトに参加することを承諾してくれただけでなく、Nounsへの愛情をもって「すべてを注ぎたい」と宣言してくれて、とても感激しました。

これは、従来のIPビジネスを熟知しているだけでなく、NounsのチャンスとブロックチェーンベースのCC0 IPの使命を根本的に理解しているベテラン業界幹部と仕事をする、素晴らしい機会だと思います。

Nouns DAOの代表として、この取り組みをリードする人物として、世界でこれ以上の人はいないでしょう。

私はこの提案を強く支持し、このプロジェクトを実現させるためにDavidと緊密に協力していくつもりです。

というわけで、Davidと私はNouns Studio1を紹介したいと思います。

「Nouns Studio1」のミッション

ストーリーやブランドを通じて、Nounsのユビキタス化を加速させることです。

ユビキタス(Ubiquitous)とは、いつでもどこでも存在するという遍在を表す言葉です。 またITの世界では、コンピューターやネットワークが遍在し、使いたいときに場所を選ばずに利用できることなどを表す用語としてユビキタスが使われています。

引用:ユビキタスとは

その結果、聴衆はNounsを消費するだけでなく、Nounを大切に思い、Nounsと関わり、Nounsがどのようにして生まれたのか、なぜここにいるのか、そしてどこへ行くのかということに関心を持つようになります。

David Horvathについて

David Horvathは、ベストセラーのぬいぐるみをベースにした「Uglydoll」ブランドの共同クリエーター兼プロデューサーを務めています。

UVERworldのマスコットキャラクター「うーばーちゃん」のデザイナーでもあったそうです。

出典:wikipedia

Uglydollや他のブランドを通じて、コカ・コーラ、ディズニー、ソニー、ランダムハウス、サンリオ、ファンコ、キッドロボット、ハスブロなどの企業と協力し、数十のグローバルライセンスを締結してきました。

また、彼は20年以上にわたって自分のキャラクターを育ててきたことで、ハリウッドのトッププロデューサーやスタジオ幹部との関係も構築してきました。Uglydollの映画は、Chris Meledandri率いるIllumination Entertainment社とのプロジェクトで、その後、Universal picturesのチーフAdam Fogelsonに続いてSTXに移り、映画監督Robert Rodriguez(スパイキッズ、ボバ・フェットの本)によるストーリーで、2019年に劇場公開するまでに至ったのです。

ソニー・クリエイティブと制作した彼の最初のテレビアニメ番組「リトルボニー」は、日本のNHKで平日の朝に放送されました。また、私のディズニー絵本シリーズとベストセラー玩具ラインを基にした2作目のテレビアニメ番組「ボッシー・ベア」は、現在Ron HowardのImagine Entertainment社と制作中で2022年に大手アニメネットワークで放映予定です。

宣誓

我々は、DAOの裁量で、Nounsのために1つ以上のプロジェクトを追求するために、四半期単位でDavidと契約することを提案します。

2022年Q1の明確な計画はありますが、組織のニーズの変化や市場からのフィードバックに基づいて計画を調整する予定です。

2022年Q1

2018年にDavid HorvathがプロデュースしたUgly Dollのソフビフィギュア(日本:東京)

Davidは、おもちゃをブランドステートメントやストーリーテリングの手段として活用する目的で、2001年から2020年まで日本で数十のソフビプロジェクトをプロデュースしてきました。

ストーリーテリング」というワードはあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、以下の記事で分かりやすく解説されているのでよければご参考ください。
よく言われている”Storytelling”ってどういうものなのだろうか

ソフビ:ソフト塩化ビニールから作られたフィギュアという「フィギュアカテゴリーとしての意味」

ソフビは非常に高級なプラスチックで作られており、東京郊外の非常に小さな工場で生産されています。

日本、韓国、台湾のロフト銀座店、丸井、パルコなど、特定の高級店に置くことを目的に、Nounsのソフビ制作を主導していく予定です。

長年、専門店で同様の手法で自分のブランドを育ててきた経験から、ソフビは、キャラクターカルチャーの影響力の高い識者や消費者にインパクトを与えることができる最大の可能性を持っていると信じています。

Nounsのソフビが成功すれば、近隣の地域や世界中のポップカルチャーの重要なポイントに波及効果をもたらし、他のプロジェクトやストーリーやキャラクターのための手段への扉を開くことができます。

報酬について

金額 24 ETH(Q1分)をSablierストリーミング決済で提供

正当な理由

私が期待する価値は、実際に測定可能な結果をもたらすものです。

私がやろうとしていることは、日本や韓国の文化にNounsブランドを溶け込ませる形で成長させ、その結果欧米などのポップカルチャーに影響を与え、メディアやライセンスのリーダーを魅了することになるでしょう。

日本の消費者は、特にキャラクターIPを使ったマーケティングに慣れているので、これは非常に重要であり、また最大限の注意が必要です。

私は、Uglydollや他のブランドで同様の手法を用い、大きな成功を収めました。

私は、Imagine Entertainment社とともに、自分のテレビ番組「Bossy Bear」の有料プロデューサーを務めています。

そのプロジェクトに費やす時間はわずかですが、アニメーションの経営者やこのタイミングでこの番組に触れ続けられることは、私にとって有益なことです。

そして近い将来、私がNounsで行う仕事を補完してくれることでしょう。

追加費用

Q1に日本でソフビを制作するにあたり、1体あたり11,000ドル(原型、モールド、ペイントマスク、最初の200体を含む)の費用がかかる予定です。

実際のコストは、工場が最初の美術品の納品を確認した後に決定され、米ドル/日本円の為替レートによって変動します。

NounsDAOに対しては、2022年Q1にソフビの生産を促進するための「別の提案」が提示される予定です。

Q&A

Davidと4156は、Nouns Discordと今週のNouners callでQ&Aに応じる予定です。


「Nouns Studio1」に対するdiscourseでの反応

出典:nouns.wtf/vote/29

本提案は賛成票(For)が多数だったことからも分かる通り、好意的な反応が多く見受けられました。

  • このプロジェクトとチームに対して、私がどれほど興奮しているかを、きっと誰もが抱く感情だと思いますが、ここにお伝えしたいと思います。Nouns Studio1から生み出される不変の作品が待ち遠しいです。
  • 日本や韓国で一緒におもちゃを作り、彼のビジョンやスキルを目の当たりにした経験から、このプロジェクトがどうなっていくのか、楽しみでしょうがありません。
  • このチャンスに、Davidほどふさわしいリーダーはいない。日本や韓国で一緒におもちゃを作り、彼のビジョンや技術を目の当たりにした経験から、このプロジェクトの行く末が楽しみでしょうがないのです。
  • これはすごい!私は日本に住んでいるので、完成したら見に行き、写真を撮ります。
  • Nounsが物理的に表現されるのは完璧なことで、Davidがエコシステムに与えるインパクトも考慮すると、これは大きなインパクトになるでしょう。どのように進化していくのか、楽しみです。
  • この発表をTwitterで見て、関係者が超興奮したのを覚えています。

一方で、以下のような質問も寄せられていたので、その回答についても紹介いたします。

販売から得た収益はどこへ行くの?

こちらは現時点では明確な定義はなく、事業の規模や法律、税金など事前調査の結果よって変わるそうです。

と言うのも、どのビジネスモデルが適切で、組織の目標に合致しているかを見極めることが、現時点での調査結果の一部と発表されていました。

したがって、まず最初に事業を構築し、その後でドルの流れを整理するという順序は理にかなっているとのこと。

また、初期の利益に関しては、Nounのデイリーオークションや現在のNounsDAOトレジャリーの大きさと比較すると、あまり意味がない数値になると想定されているそうです。

まとめ

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でりおてんちょー

「地方創生×NFT」の取り組みとして非常にユニークで面白いと思います。


本記事では、NounsDAOで可決されたProposalの概要、またそのプロジェクトの注目ポイントなどについて解説しました。

本記事が、NounsDAOやそのトレジャリーから資金提供されるプロジェクトの事例などについて知りたい方にとって、少しでもお役に立ったのであれば幸いです。

また励みになりますので、参考になったという方はぜひTwitterでのシェア・コメントなどしていただけると嬉しいです。

Nounsのフィジカルフィギュアが日本でも販売される予定であると現時点では発表されているため、もしそうなれば絶対に現地に駆けつけますし、元の素材であるNounsのNFTを購入したいとすら思ってしまいます。

しかし、Nounsはデイリー非常に高額で取引されており、一般人が手に入れるにはかなりハードルが高いのが実情です。

出典:Dune Analytics

とはいえNouns保有者で構成されているNounsDAOには、Cryptoで財を成したいわゆるCryptooリッチと呼ばれる方々も多数在籍しており、側から事例を追っているだけでも勉強になることは非常に多いと感じます。

弊メディアでは、注目プロジェクトの一つであるNounsDAOの情報については、引き続き最新情報やその動向を追いかけて皆様に情報をお届けしてまいりたいと思います。

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この記事を書いた人

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