StarkNet上で構築される”宇宙”をテーマにしたストラテジーMMOゲーム「Influence」について解説

どうも、イーサリアムnavi運営のでりおてんちょーです。

今回は、StarkNet上に構築されているオンチェーンストラテジーMMOゲーム「Influence」について紹介・解説していきたいと思います。

さて、近頃はStarkNetエコシステムを中心として『オンチェーンゲーム』の開発が加速しているように感じていますが、今回取り上げるInfluenceもその中心的プロジェクトとして有名です。

出典:drive.google.com/drive/folders/1bSpUORQuQU7__gQztkkrvbQBAzBQBYMt

詳細は後ほど順に解説してまいりますが、本ゲームでは「小惑星」を土地NFTのような立て付けとして表現しつつ、そこから資源を採掘したり、異なる職業を有する乗組員を集めて旅をしたり、はたまた戦闘をおこなうなどしながら、小惑星帯における自身の影響力(Influence)を拡大しようという趣旨のオンチェーンゲームです。

なぜこのゲームが面白いのか、そしてオンチェーンで体現することでどういった波及効果などが見込めるのかなど、筆者の私見を交えながらお伝えしていきたいと思います。

ということで本記事では、StarkNetのオンチェーンゲーム「Influence」についてご紹介することで、本プロジェクトの概要ならびに注目ポイントなどについて紹介・解説しながら、StarkNetにおけるオンチェーンゲーム概況について触れていきたいと思います。

でははじめに、この記事の構成について説明します。

STEP
「Influence」とは

まずは、本記事のメインテーマであるオンチェーンゲーム「Influence」の実態について、世界観や登場するNFTなどにも触れつつ解説します。

STEP
実際にゲームを触ってみよう

続いて、Influenceがどういったオンチェーンゲームなのかについての理解を深めていただくために、執筆時点でローンチされているテストネット版のゲームをプレイしつつ、そのイメージを掴んでいただくことを目的とします。

STEP
筆者の論考・考察

最後に、Influenceの発展可能性やStarkNetエコシステムでのオンチェーンゲーム開発などについて、筆者の私見を交えながら考察してまいります。

本記事が、Influenceの概要やゲーム内容、StarkNetでのオンチェーンゲーム事例などについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的または投資上のアドバイスとして解釈されることを意図したものではなく、また解釈されるべきではありません。ゆえに、特定のFT/NFTの購入を推奨するものではございませんので、あくまで勉強の一環としてご活用ください。

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目次

「Influence」とは

出典:wiki.influenceth.io/en/community/user-guides

概要

出典:drive.google.com/drive/folders/19ITI_0a9t0IXmGFIwVzkgHtf1BtBT59M

Influenceは、「”宇宙”をテーマにした、StarkNet上に構築されているストラテジーMMOゲーム」です。

MMO(Massively Multiplayer Online)ゲーム:
インターネットを介して、100~1,000人規模単位のプレイヤーが同時参加可能なオンラインゲームのこと

この後のストーリー節で後述しますが、『滅びゆく地球から逃亡した世代宇宙船「アルヴァード(Arvad)」に乗って不運な旅を終えた後にたどり着いた「アダリア(Adalia)星系の小惑星」を舞台にした宇宙戦略MMOゲーム』という設定です。

出典:twitter.com/influenceth/status/1555579377621934082

「アダリア小惑星を植民地化し、そこにインフラを構築し、テクノロジーを発見し、戦闘を行う。」
このことによって、『アダリア小惑星帯における自身の影響力(Influence)を拡大しよう』というのが、本ゲームのメインコンセプトとなっています。

プレイヤーは、採掘、建築、貿易、研究、戦闘といった、さまざまな手段で競い合うことになります。

フル3Dモードの三人称視点でやり取りをおこないながら、適切な資源やアイテムを獲得し、それをもとに経済の原動力となる建物や船を作成・操作するなど、単独または他のプレイヤーと協力しながら目標の達成を目指していくというゲーム性です。

出典:game.influenceth.io

ちなみに、Influenceは基本的にはfree to playの(無料で遊べる)ゲームですが、プレイヤーは『アダリア』にある25万個の小惑星NFT(上写真左側の小さい光の数々)を購入したり、保有することが可能です。

こちらは後ほど「実際にゲームを触ってみよう」章で一部実践してみます。

また、ゲームの舞台となっているアダリア星系の小惑星帯は、『player-owned(FT/NFTにより保有可能)なオープンエコノミー』であると同時に、このような複雑なMMO戦略ゲームがフルオンチェーンで構築されている点も、注目ポイントの一つであると筆者は考えています。

その他、ロードマップや今後の動向の詳細については、以下リンク先の情報をご参考ください:
https://wiki.influenceth.io/roadmap
https://wiki.influenceth.io/en/gameplay/exploitation/roadmap

ストーリー

本ゲームのストーリーや世界観については、上部掲載の2分間の動画をご覧いただくと非常に分かりやすいかと思います。

なお、動画を観るのが億劫だという方向けに、筆者の解釈で本ゲームのストーリーを記載しておきますので、ご参考ください。

私たちの祖先は、滅亡していく地球から逃れて、より良い生活を送りたいと考えていた。彼らは、14光年離れた居住可能な太陽系外の惑星へと向かうため、世代宇宙船『Arvad』に乗って地球からの逃亡を図った。そして150年後、当初求めていた目的地ではないものの、新しい居住地である「アダリア」に到着した。その後、世代宇宙船『Arvad』を解体し、鉱山や製油所、工場などを開発したことにより、「アダリア」での新しい生活が可能に見えるようになった。しかし、輝く光には必ず影がつきもの。祖先たちは、羨望や貪欲、冷酷さまでを地球に置いてくることはできなかったのだ。もしかすると近いうちに、「アダリア」で紛争が起こるのではないかと懸念される。

各主要なNFTについて

Asteroids(小惑星)

出典:opensea.io/collection/influenceth-asteroids

Influenceでは、Asteroids(小惑星)を土地NFTとして表現しており、プレイヤーが保有できる形式を採用しています。(以下「小惑星NFT」と記載)

すべての小惑星NFTは、それぞれその表面下に独自の組成を持っていることから「資源を採掘」することができるのですが、これがInfluence経済の基盤となる重要なアイテムとなります。

出典:game.influenceth.io/asteroids/1

ここではその全てを具体的に記載はしませんが、大まかなゲームの流れとしては以下になります。

  1. プレイヤーは小惑星NFTを保有する
  2. エキストラクタ(抽出器)を使用して、小惑星NFTから原料および未精製の材料を抽出する
  3. ②を用いて、精製所や工場を使用して新しいアイテムを作成し、ゲーム内で使用または二次流通マーケットなどで取引する
出典:etherscan.io/address/0x6e4c6d9b0930073e958abd2aba516b885260b8ff#readContract

また、小惑星NFTの総発行数量は250,000個ですが、執筆時点でmintされているのは11,143個のみです。

小惑星NFTに関するさらなる詳細はこちら:
wiki.influenceth.io/gameplay/asteroids

Crew(乗組員)

乗組員はゲーム内のキャラクターであり、以下5つのクラス(≒職業)のいずれかを持ちます。

  1. Pilot(パイロット)
  2. Merchant(商人)
  3. Engineer(エンジニア)
  4. Miner(マイナー)
  5. Scientist(科学者)

また、以下3つのいずれかの属性をもち、OpenSeaでの価格は上から順に高くなっています。

  • Citizen(市民)
    • 6,771体(※執筆時点での数量)
  • Specialist(専門家)
    • 1,393体(※執筆時点での数量)
  • Leadership(リーダー)
    • 13体(※執筆時点での数量)
出典:twitter.com/influenceth/status/1564398818921431040

各クラス(≒職業)は、それぞれ独自のスキルとブーストを提供することから、自身の小惑星のメンバーにどのクラス(≒職業)のCrew(乗組員)を配置するかなどが、戦略的要素となります。

Crew(乗組員)に関するさらなる詳細はこちら:
wiki.influenceth.io/gameplay/crewmates

Ships(宇宙船)

宇宙船は、小惑星帯を移動するための鍵となるアイテムです。

出典:twitter.com/influenceth/status/1550828078409998337

前提として、今後の予定でExploitation(収奪/開拓)という期間が設けられることになっており、宇宙船はそのとき「他人が保有する惑星に移動したりする際に使用されるもの」となります。

宇宙船を使えば、近隣の小惑星や遠方の目的地まで飛行計画を立て、資源取引や戦闘をおこなうことが可能になります。

その他にも、SWAYというPlay-to-Earnの報酬となるコインがエコシステムに組み込まれているなど面白い要素がたくさんありますが、長くなってしまうので今回は割愛します。トークンエコノミクスに関心がある方はこちらをご参考ください。

また、Influenceでは現実空間における軌道力学や燃料消費システムを採用しており、それらをStarkNet上にCairo言語を用いて実装している点も、一つ大きな注目ポイントであると考えられます。

宇宙船(Ships)に関するさらなる詳細はこちら:
wiki.influenceth.io/gameplay/exploitation/ships

実際にゲームを触ってみよう

出典:game.influenceth.io

ゲームの内容そのものに対して関心がないという方は、次章「筆者の論考・考察」まで読み飛ばしていただいて結構です。

参考:
wiki.influenceth.io/community/testnet/basics
wiki.influenceth.io/gameplay/testnet/phase-two
discord.com/channels/814990637178290177/1015271419157954580/1015278108078768158

なお冒頭で述べた通り、執筆時点においてInfluenceはメインネットとテストネットの両方で利用できますが、ゲームがまだ開発中であるため機能セットが制限されています。なお今回筆者はPC(Mac)環境で「テストネット」の方をプレイしていきます。

準備

【テストネット編】話題のL2『StarkNet』を無料で体験してみよう|ウォレット「Argent X」の作り方とAMM「mySwap」でスワップ・流動性提供する方法を解説

まずは、ゲームプレイ(テストネット)をおこなう前に必要となる、各種ウォレット・テストネットトークンなどを準備していきます。

  • StarkNetウォレットアカウント
    • 今回はArgent Xを使用します(ウォレット開設手順はこちら)。
  • Goerli(L2)テストネットトークン
    • StarkNet Faucetなどから取得してください。
    • Goerli FaucetなどからGoerli(L1)テストネットトークンを取得して、L2にブリッジすることも可能です。(こちらは後ほどやります)
game-goerli.influenceth.io

ウォレットとテストネットトークンが角男できたら、TestNet Gameから「Launch」ボタンをクリックしましょう。

すると上写真のように、フル3Dモードの三人称視点での宇宙画面が表示されるので、まずは右上にある「Account => Argent X」からウォレットを接続します。

ウォレット接続が完了したら「Login」ボタンが表示されるので、クリックしてSignしましょう。

これで、準備は完了です。

小惑星NFTを購入する

執筆時点ではテストネット環境における「小惑星NFTのmint」が終了しているため、二次流通マーケットを通じて購入する必要があります。しかしメインネットではmintの選択肢があるため、今回はmintの手順を説明した後、小惑星NFTをテストネット環境で入手するために二次流通マーケットから購入するという手順で進めていきます。

ゲーム画面下部にある「MAP」タブにカーソルを合わせ、「Filters」をクリックして小惑星のフィルタリングパネルを表示します。

「Min (m): 最小半径=>1,000」「Max (m): 最大半径=>2,000」と入力し、最小サイズの小惑星(≒価格が安い)を検索してmintすることが可能です。

上写真のように、①にそれぞれ数値を入力したら、財布のアイコン「②Filter by Ownership」をクリックし、「③Owned」のチェックマークを外します。

その後、ゲーム画面下部にある「MAP」タブにカーソルを合わせ、「①Mapped Asterroids」をクリックして、「②検索にヒットした小惑星の一覧」を表示します。

そこから「①適当に一つ小惑星を選択(カーソルを合わせてSelect Asteroidをクリック)」して、下側に小惑星の詳細が表示されるので「②Detail」ボタンをクリックします。

すると画面左側に詳細画面が大きく表示されますが、ここの「③Manage AsteroidにあるPurchase」から、対象の小惑星NFTを(本来は)mintすることができます。

ただ先述の通り、現在はテストネット環境におけるmintが終了しているため、「Aspect」「MintSquare」いずれかのNFT二次流通マーケットで購入することになります。

今回は、後者の「MintSquare」の方をクリックしてみます。

出典:mintsquare.io/asset/starknet-testnet/0x02dc57158f2f119653319d552745b9991afa5d468ecbf0609a0ac7d36ad69e5b/2

すると上写真のような画面が表示されました。残念ながら現在はNFT保有者が出品していないようなので、「From Influence Asteroids」から他のNFTを探してみます。

出典:mintsquare.io/collection/starknet-testnet/influence-asteroids

フロアプライス(最低価格)が3ETHと、かなりお高めで出品されていますね。

でりおてんちょー

あいにく筆者は、StarkNet側では3ETHものテストネットトークンは持ち合わせていなかったので、StarkGateを用いて「Goerli(L1)=>Goerli(L2)」へ5ETHほど転送しておきます。

出典:goerli.starkgate.starknet.io

転送が完了したら、3ETHで出品されていた小惑星NFTを購入します。

これにて小惑星NFTの購入が完了しました。ゲーム画面のActivity Logから、自身の保有する小惑星NFTを確認することができます。

Adalian Recruitment

続いて、Adalian Recruitmentと呼ばれる工程を通して、小惑星内のメンバーとなるCrew(乗組員)を作成していきます。

後述しますが、執筆時点ではテストネットのCrew作成の過程で問題が生じているようなので、途中までしかテストプレイができない状態です。後日開始予定の「Test to Earn 第3フェーズ」からは修正されるようなので、そちらが開催され次第追記いたします。

ゲーム画面下部にある「ASSETS」タブにカーソルを合わせ、「Crew Members」をクリックします。

画面右側に「Owned Crew」が表示されるので、そこにある「Crew Details」ボタンをクリックします。

すると、上写真のように「Adalian Recruitment」の説明画面が表示されます。

居住地の外は、頭上に果てしなく広がる冷たく暗い真空の空。銀灰色のレゴリスの広大な平原に静止しているのは、年配者には不安なものだ。彼らは、アルヴァード(Arvad)の船内生活がより閉鎖的になり、今のような外界の感覚はなかったと話している。しかし、あなたは外が好きだ。あなたはこのスリリングな新しい環境で成人し、小惑星帯の探索を開始するクルーに採用されるのを待ちきれないでいる。思春期を終え、大人になったあなたは、自分の選んだ道で最初の一歩を踏み出す準備ができている。一般教養を終えたあなたは、専門教養を身につけ、仕事を覚え、生計を立てるために、どのクラスに入るかを決めなければなりません。あなたはどのクラスに入りたいですか?

ここで、概要で説明した通り、どの職業を持ったCrew(乗組員)を宇宙船に乗せるかを決定していきます。

  • Miner(マイナー)
  • Engineer(エンジニア)
  • Merchant(商人)
  • Scientist(科学者)
  • Pilot(パイロット)

ここでは試しに、いちばん上にある「A: Miner(マイナー)」を選択し、その後の項目は適当に(全てAを)選択してみます。

最後(5 of 5)まで完了すると、Create Your Adalianボタンが表示されるので、こちらをクリックします。

ここでは名前をつけることができたり、見た目が気に入らない場合は「RANDOMIZE APPEARANCE」ボタンを押してビジュアルのランダム変更を加えることができます。

執筆時点ではテストネットのCrew作成の過程で問題が生じているため、ここまでしかテストプレイができませんでした。後日開始予定の「Test to Earn 第3フェーズ」からは修正されるようなので、そちらが開催され次第追記いたします。(参考:discord

ちなみに本来は、下写真のようにビジュアルが表示されるそうです

出典:twitter.com/influenceth/status/1562150636229013504

Crewの管理

先程のAdalian RecruitmentでCrewの作成が完了したら、「ASSETS => Crew Members」から乗組員の編成がおこなえるようになります。

しかし先述の通り、執筆時点ではAdalian Recruitmentの段階でエラーが起きてしまうため、こちらが修正され次第追記していきたいと思います。ここまでで大まかな本ゲームの内容についてイメージをつかんでいただけましたら幸いです。

ちなみにこの後のゲームの流れとしては、適切な資源やアイテムを獲得しながら、それをもとに経済の原動力となる建物や船を作成・操作するなどして、単独または他のプレイヤーと協力しつつ目標の達成を目指していくことになります。

しかしながら内容量が非常に膨大なため、もし需要があるようであれば別の記事としてシリーズ化し、そちらでピックアップしていく方針と致します。

筆者の論考・考察

出典:drive.google.com/drive/folders/19ITI_0a9t0IXmGFIwVzkgHtf1BtBT59M

さて以上を踏まえて、Influenceに対する筆者の考察を述べていきます。

まず最初に本ゲームのwikiを見て驚いたのですが、ゲームの登場人物や世界観、またその仕様などが非常に複雑に入り組みあっており、これをオンチェーンゲームとして体現しようとしている点に目を見張りました。

Ethereum(L1)のみで同じオンチェーンゲームを構築するのは素人目では難しそうに感じるため、これはStarkNet特有の「計算効率の高さ」などの土壌があるが故になせる技なのだろうと考えています。

そして、これらCrew(乗組員)のゲーム内アクションはEthereumブロックチェーン上に記録され、Influenceの物語の一部になっていく点も、オンチェーンゲームとしての醍醐味であると感じます。

例えば、UniswapなどのDeFiを触った(≒Tx生成した)場合もその行為の証明がEthereumチェーンに記帳されますが、その証明によってPhiでオブジェクトを獲得するといった「オンチェーンならではの遊び」が構想可能になるのです。

Influenceの場合も、プレイヤーのすべての行動がトランザクションを成立させるインフラ(StarkNet/Ethereum)に記録され、プレイヤーはその行動に対して対価を支払うことで、ネットワーク全体を成立させます。

これこそが、新しい技術であり、そして新しい遊びの考え方であると筆者は考えると同時に、StarkNetエコシステムを起点にGameFi界隈に旋風を巻き起こすのではないかと期待しています。

出典:drive.google.com/drive/folders/1bSpUORQuQU7__gQztkkrvbQBAzBQBYMt

ただ、これらオンチェーンゲームは、現時点では「マネタイズが難しい」「ユーザーの参入障壁が高い」などの課題が挙げられていることも事実。

しかし、前者はMatchboxDAOが、後者はcartridgeが中心となって解決を図っており、これらの基盤と同時並行でゲーム開発が進行しているという点は、一つ押さえておくべきポイントだと考えます。


出典:drive.google.com/drive/folders/1ZaBd0DyJrhECl0WuHTUj7GeSLq-KMgp8

また先述の通り、Influenceでは現実空間におけるリアルな軌道力学と燃料消費システムを採用していますが、地球における物理法則をオンチェーンで体現している点においては、同じStarkNet上のオンチェーンゲーム「Isaac」と同じ思想を持ち合わせているとも言えます。(Isaacの場合は「三体問題」がテーマ)

加えて、『MMO宇宙征服ゲーム』として有名なオンチェーン(Ethereum L1 / Gnosis)ゲーム「Dark Forest」ともに通う部分があるでしょう。

なぜ「オンチェーンゲーム」を構築する人たち、世界中の頭の良い(アカデミックな)人たちは、宇宙や物理を題材にしているのかについては、筆者も非常に関心があるテーマです。

これは筆者の推測に過ぎませんが、もしかすると彼らは兼ねてから現実世界の法則をブロックチェーン上に落とし込みたかったものの、容量制限や計算能力などの問題で実現できなかった。しかしStarkNet(Cairo)が誕生したことによりその課題が解決され、ビジネスや目先のマネタイズではなく「ゲームを作りたい」「オンチェーンで体現したい」という純粋なモチベーションで、日々開発に励んでいるのではないかと思っています。

今までもクリプトのイデオロギーに沿ったオンチェーンゲームを構築したかった人はたくさんいたものの、技術的にそれが難しい側面があった。しかし、StarkNetエコシステムではそれが実現できるかもしれないということで、世界中のアカデミックの人やクリプトコアな人たちが集ってオンチェーンゲーム開発に精を出しているのではないか、という見解です。

出典:オンチェーン版Unreal Engine|StarkNetのオンチェーンゲーム開発を至れり尽くせりサポートするコミュニティ「Matchbox DAO」について解説

こういった活動を支援するための土壌(MatchboxDAO, StarkNet Foundationなど)は整いつつあるので、「コアなもの」「哲学を突き詰めたもの」をクリプトで体現する試みは、今後さらに事例が増えていくのではないでしょうか。

今回ピックアップしたInfluenceをはじめ、「オンチェーンゲーム」の今後の動向には目が離せません。

まとめ

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今回は、StarkNetのオンチェーンゲーム「Influence」についてご紹介することで、本プロジェクトの概要ならびに注目ポイントなどについて紹介・解説しながら、StarkNetにおけるオンチェーンゲーム概況について触れていきました。

本記事が、Influenceの概要やゲーム内容、StarkNetでのオンチェーンゲーム事例などについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立ったのであれば幸いです。

オンチェーンゲーム領域は非常に難解なため、比較的敬遠されがちなテーマですが、世界中の頭の良い人たちがオンチェーンゲーム領域に集まり、実行力をもって強か(したたか)に開発し続けていることには、間違いなく意味と理由があります。

「本当の発見とは、新しいものを見つけに行くことではなく、新しい眼で見ることにある。」と、かつてのフランスの作家マルセル・プルーストは言いました。

ブロックチェーン/クリプトを使った「ゲーム」の開発事例は既に多数ありますが、オンチェーンゲーム領域に張っている人たちは「既存のゲームをどうブロックチェーンに落とし込むか」よりも、『ブロックチェーン/クリプトでしか実現できないゲームは何か』を考える傾向にあると、筆者は推察しています。

それは、コンポーザビリティの高い設計によるネットワーク効果を高めたゲーム、パーミッションレスなルール変更、ゲーム以外のプロジェクトとの相互作用性など枚挙にいとまがありませんが、そういったクリプトの眼を持ちながらゲームを設計しているところにオンチェーンゲームの面白さがあるのではないかと考えており、この趣深さを一人でも多くの方に伝えたいというのが筆者の大きなモチベーションの一つです。

そして、その震源地はStarkNetであるというのが、現状の筆者の所感です。

なお、Optimismでも「MUD」などをはじめオンチェーンゲーム構築がおこなわれ始めているので、興味がある方はこちらも合わせてご参考ください

現在はベアマーケット真っ只中ではありますが、彼らのような意義深い開発を続ける方々に最大限の敬意を表するとともに、筆者も微力ながら日本語圏での情報発信・記事執筆などを通してコントリビュートしていきたいと思うと同時に、今後もオンチェーンゲーム領域の注目事例について積極的に取り上げていきたい次第です。

最後に、励みになりますので参考になったという方はぜひTwitterでのシェア・コメントなどしていただけると嬉しいです。

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この記事を書いた人

最先端のCryptoネイティブなNFTプロジェクト、SolidityなどWeb3開発情報、その他Ethereum周りの情報などを中心に発信しています。

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