使い捨てロールアップのような実行レイヤーを立ち上げられる「AltLayer」の概要と、AW向けのロールアップフレームワーク『Turbo』について

どうも、イーサリアムnavi運営のでりおてんちょーです。

イーサリアムnaviでは、毎日大量に流れてくるクリプトニュースを調査し、その中でも面白いトピックやクリプトネイティブな題材を選び出し、それを分かりやすく読みやすい形でお伝えしています。パラパラと内容を眺めているだけでも、事業やリサーチの新たなヒントに繋がることがあります。世界の最先端では、どのようなクリプトコアな試みが行われているのかを認識するだけでも、 思わず狭くなりがちな視野を広げてくれるでしょう。

今回は、「使い捨てのロールアップのような実行レイヤー」を立ち上げられるように設計されたプラットフォーム『AltLayer』と、そこが提供するAW(Autonomous World)向けのロールアップフレームワーク『Turbo』について解説していきたいと思います。

さて先日、AltLayerチームがAW向けのロールアップフレームワークとして「Turbo」のローンチを発表し、話題となりました。

出典:twitter.com/alt_layer/status/1705163293935956393

近ごろは、大手クリプトメディアで「AW」というワードを目にすることが増えてきたと同時に、著名VCなどからの資金調達事例も増えてきました。

そして、それと同時に、AWを開発するためのフレームワークやゲームエンジンも徐々に乱立してきたように感じます。

一般的に、AWの構築やユーザーがプレイする際のハードルは高いとされていますが、業界が進展するにつれて、開発者向けの使いやすいフレームワークやゲームエンジンが出現してきたり、オンチェーンでありつつもバーナーウォレットを使用してシームレスなユーザー体験を実現するような動きが徐々に見られるようになってきました。

今回ご紹介するAltLayerの「Turbo」も、『ブロックチェーンインフラやウォレットのようなユーザー関連ツールが、シームレスなAWの設計に適していない』という問題を解決するために作られたものであり、その特徴や仕様については一見の価値があると思いました。

ということで本記事では、AW(Autonomous World)向けのロールアップフレームワーク『Turbo』の概要や事例、そしてそれを構築しているAltLayerの実態や、フレームワークの乱立と課題などについて解説していきたいと思います。

でははじめに、この記事の構成について説明します。

STEP
「AltLayer」について

まずは、「Turbo」を開発しているAltLayerの概要や特徴的なポイント、執筆時点でのステータスなどについて概観していきます。

STEP
AltLayerが展開するAW向けフレームワーク「Turbo」

続いて、2023年9月22日にローンチを発表した、AW(Autonomous World)向けのロールアップフレームワーク「Turbo」について、構築されているAWの事例も含めて概要を解説していきます。

STEP
【考察】AWに最適化されたフレームワークの乱立と課題

最後に、AWに最適化されたフレームワークの乱立することの意味や、そこから生じる課題などについて、筆者の私見を交えながら考察していきます。

本記事が、AltLayerやTurboの概要、そしてAWに最適化されたフレームワークの乱立することの意味と課題などについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的または投資上のアドバイスとして解釈されることを意図したものではなく、また解釈されるべきではありません。ゆえに、特定のFT/NFTの購入を推奨するものではございませんので、あくまで勉強の一環としてご活用ください。

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目次

「AltLayer」について

出典:altlayer.io

概要

出典:docs.altlayer.io/altlayer-documentation/welcome/overview

AltLayerは、dapp開発者が高度にスケーラブルな「使い捨てのロールアップのような実行レイヤー」を立ち上げられるように設計されたプラットフォームで、RaaS(Rollup as a Service)とも呼ばれています。

開発者は、L1のセキュリティを活用して迅速にロールアップを立ち上げ、混雑を防ぐために必要な期間だけL1でロールアップを使用し、その後、実行が完了したらそのロールアップを廃棄する、というのが、AltLayerを使用する際の全体的な流れです。

また、開発者だけでなく、コーディング経験がほとんどない人でも、簡単なクリック数回で2分以内にカスタマイズされたロールアップを立ち上げることができる点を強みとして挙げています。

2015年7月30日にEthereumがローンチされてから今日までに、さまざまな目的やコミュニティのために構築されたL1/L2チェーンが誕生しています。

しかし今や、世界中のdAppsを一つの場所でホストし、トランザクションを実行するという普遍的なL1を構築するというビジョンを、ネットワークの分散化やセキュリティを大きく犠牲にすることなく達成することは、不可能ではないとはいえ非常に困難であるとの認識が広がっています。

また、これはL2においても同様です。例えば、Arbitrum Odessayイベントや$OPトークンのエアドロップ祭りなど、チェーン全体で需要が高まった時に、参加者全員がネットワーク混雑の影響を受けてしまいました。

このような課題に対してAltLayerを使用することで、必要に応じて『アプリ専用のL2チェーン』を迅速に立ち上げることができます。

そして、特定の高い需要が見込まれるイベントが終わった後、その『アプリ専用のL2チェーン』を終了させ、アプリをL1やL2で通常の方法で使用することができるところが強みです。

出典:altlayer.io/ecosystem

また、AltLayerの『アプリ専用のL2チェーン』は「マルチチェーン/マルチVMの世界」を想定して設計されているため、WASMだけでなくEVMもデフォルトでサポートしており、単一のL1/L2に縛られることなく、すべてのEVMとWASM互換チェーンに対応するスケーリングソリューションとして動作します。

様々なチェーンにおけるブロックスペースの利用を最適化して、分散化やセキュリティを損なわず、Arbitrum Odessayのようなイベントや、NFTのミント合戦、人気ゲームが引き起こすネットワークの混雑など、アプリケーションの高まる需要に対応するための一時的(もしくは専用の)ロールアップの重要性を強調しています。

そしてこれは、異なるブロックチェーンプロジェクト間の相互運用性とコンポーザビリティを保ちつつ、高活動時間帯のネットワークの負荷を軽減する役割を果たすのではないかと期待されています。

特徴的なポイント

出典:docs.altlayer.io/altlayer-documentation/beacon-layer/beacon-layer-overview

AltLayerは、主に以下のような特徴を持って設計されています。

  • アプリケーション対応型
    • GameFi、Metaverse、プライバシー保護アプリケーションなど、特定のカスタマイズやライブラリサポートが必要なアプリケーションに対応可能
    • EVMサポートに加えてWASMサポートも提供し、アプリケーションが任意のWebアセンブリコードにアクセスできる
  • リソース最適化
    • dApp開発者がいつでもインスタンスを作成し、必要な限り利用し、そして廃棄できるユニークな実行レイヤーを提供している
    • これは「フラッシュレイヤー」と呼ばれ、dApp開発者がアプリケーションの需要が急増すると予想する際に利用できるソリューションを提供してくれる
  • モジュラーデザインとマルチVMサポート
    • AltLayerは、optimistic execution(楽観的実行)を行うモジュラー実行レイヤーとして設計されており、任意のL1やL2と簡単に統合できる
    • 異なるランタイムをサポートする異なるチェーンに対応できるように、特にEVMとWASMをサポートして設計されている
  • 予算に応じたセキュリティプランを提供
    • AltLayerは、ユーザーのセキュリティ予算に応じた3段階のセキュリティアプローチを提供している
    • 低予算/セキュリティ:
      • AltLayerのブロックはブロックプロデューサーによって生成され、正しいブロックを生成した少なくとも1つの誠実なブロックプロデューサーが存在する限り、低セキュリティ予算のユーザーはブロックを受け入れることができる
    • 中予算/セキュリティ:
      • ブロックが生成されると、AltLayerの検証者がブロックの妥当性をチェックする。
      • 中セキュリティ予算のユーザーは、少なくとも1つの検証者によって特定のブロックが検証されるまで待つことが可能
    • 高予算/セキュリティ:
      • AltLayerは最終的に基盤となるLayer 1からセキュリティを導出するため、高セキュリティ予算のユーザーは、FlashLayerが廃棄され、dAppの状態がLayer 1にロールアップされるまで待つことができる
  • 非常に低い遅延と高い弾力性
    • AltLayerは、dApp開発者に非常に低い遅延・高い弾力性のある独自のL2を提供する
    • これができるのは、基本的にArbitrumのoptimisticロールアップデザインに似たアーキテクチャを実装しているから

資金調達の状況

まず、2022年7月1日にシードラウンドで、Polychain CapitalやJump Crypto、Balaji氏などから$7.2Mドルを調達したと発表されました。

出典:AltLayer raises $7.2M from Polychain Capital, Breyer Capital and Jump Crypto

詳しくはこちらの記事「AltLayer raises $7.2M from Polychain Capital, Breyer Capital and Jump Crypto」をご参考いただきたいのですが、この記事の中で『2022年の3Qか4Qに、シリーズAラウンドの資金調達を計画している』と記載されています。

しかし、2023年4Qの現在も、シリーズAラウンドの資金調達は発表されていない状況です。

その代わり、2023年8月にBinance Labsのアクセラレータープログラム「Most Valuable Builder (MVB)」から、成績上位の4つのプロジェクトの一つとして投資を受けています。(金額は非公開)

執筆時点でのステータス

出典:dashboard.alt.technology/login

2023年10月時点で、AltLayerのメインネットはまだローンチされておらず、テストネットが公開されている状況です。

現時点でのテストネットのトークン取得までの流れや、ブリッジ・ステーキングの方法などについて詳しく知りたい方は、AltLayerテストネットのドキュメントをご参考ください。

直近公開された動画「Dashboard Demo and Q&A with AltLayer」の中で、AltLayerのFounder兼COOの方は、『テストネットの結果に満足したら、すぐにメインネットに移行したい。』と発言していましたが、メインネットのローンチが具体的にいつなのかは明示されていませんでした。

また、将来的にAltLayerのシーケンサー(トランザクションを実行するノード)を分散化する計画があるとアナウンスされているため、その際にはネイティブトークン$ALTが導入される可能性が高いのではないかと考えられます。


参考資料:
docs.altlayer.io/altlayer-documentation
Introducing AltLayer (Part I): An Elastic Scaling Layer with Application-Tailored Rollups
Introducing AltLayer (Part II): An Elastic Scaling Layer with Application-Tailored Rollups
Web3気象ネットワーク #238 Bspeak! 2022年7月11日号
AltLayer raises $7.2M from Polychain Capital, Breyer Capital and Jump Crypto
MVB VI Investment Announcement

AltLayerが展開するAW向けフレームワーク「Turbo」

さて、そんなAltLayerですが、実は2023年9月22日に、AW(Autonomous World)向けのロールアップフレームワーク「Turbo」のローンチを発表しました。

出典:Turbo: Autonomous Worlds Rollup Framework

本章では、「Turbo」の概要とその特徴を紹介するとともに、Turbo上に構築されているAWの事例についても概観していきます。

なお、AWについてご存じないという方は、以下の記事をご参考ください。

Turboの概要

Turboは、AW向けに特別に最適化されたロールアップスタックで、スケーラブルで低遅延な上、没入感のある体験を実現しています。

出典:twitter.com/NuNoyDeFi/status/1705583312696463835

Turboが誕生した背景には、近年「ブロックチェーンを活用したゲーム」の著しい進化と発展が存在します。

そもそも初期の段階で「ビデオゲーム」と呼ばれるものは、デバイス間の接続性の制限のため、主にシングルプレイヤーゲームが中心となっていました。そこから、コンピュータ間の接続が増えるにつれ、マルチプレイヤーゲームが登場していきました。

そして、ブロックチェーン技術が登場・発展したことにより、新しい時代のゲーム世界としてAWが台頭し始めています。

出典:Network Effects in Web3 Game Engines

しかし、現時点でのAWは発展途上段階にあり、また課題が山積していると言われています。その課題の一つに「ユーザーに理想的な体験を提供できていないこと」が挙げられています。

これは、「ブロックチェーンインフラやウォレットのようなユーザー関連ツールが、シームレスなAWの設計に適していない」ことが要因の一つと考えられていますが、AltLayerのTurboは以下の機能を提供することで、その課題解決を図ろうとしています。

  1. 瞬時に終わる確認時間(confirmation time)
  2. 動的なブロック生成 [効率向上]
  3. ゼロガストランザクション[アカウント抽象化を使わずに]
  4. 水平スケーリング[規模に応じた運用]
  5. バーナーウォレット管理システム [シームレスなユーザー体験]
  6. 信頼できる乱数生成器 [検証可能な乱数ソース]

①瞬時に終わる確認時間(confirmation time)

Web2アプリケーションはユーザーに即座のレスポンスを提供しますが、現状のAWで同じ体験を提供するのは難しいとされています。

それに対してTurboを活用すると、トランザクションをほぼ即座にバッチ処理して、ブロック生成が200ミリ秒の速さで行われるとのこと。

出典:xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01854/111100001

この機能により、ほぼ瞬時の応答を可能にし、Web2と同様のユーザー体験をWeb3にもたらすことが期待されています。

②動的なブロック生成 [効率向上]

AltLayerは、現在のブロックチェーンは固定のブロック生成率で動作し、効率的でないストレージ使用が課題であると主張しています。

この問題を解決するために、Turboはトランザクションが少ない時には60秒ごとにブロックを生成する「バッテリー節約モード」を採用し、これによりストレージの効率が向上するとされています。

これにより、ストレージの効率とオフチェーンのパフォーマンスが最適化され、資源を意識したブロックチェーンエコシステムを実現しているそうです。

③ゼロガストランザクション[アカウント抽象化を使わずに]

出典:collectiveshift.io/defi/dex/blockchain-bridges-guide

既存のガス支払いの仕組み(とりわけ、ガストークンを取得するためのブリッジ作業など)は、多くのユーザーにとって課題となっており、面倒なものの一つです。

この課題解決のアプローチとしては、「アカウント抽象化(通称AA: Account Abstraction)」が代表的なものの一つですが、TurboではAAを用いずにカスタマイズ可能な『ガスモード』を、AWロールアップスタックに導入していることが特徴的です。

このカスタマイズ機能により、ガス料金をゼロまで削減し、ゼロコストでのトランザクション署名が可能になり、ガスの問題を気にせずアプリケーションを楽しむことが可能となるそうです。

④水平スケーリング[規模に応じた運用]

単一のモノリシック(L1完結型)なブロックチェーン上で動作するdappsは、スケーラビリティの問題に直面してしまいがちです。

それに対してTurboを用いることで、複数のロールアップにまたがってアプリケーションを展開することができます。

このアプローチにより、効果的な水平ロールアップスケーリングが可能になり、モノリシックチェーンに典型的に関連するスケーラビリティの問題を軽減することができます。

⑤バーナーウォレット管理システム [シームレスなユーザー体験]

既存のウォレットは、ユーザー認証の繰り返しや秘密鍵のエクスポートなどの要因から、オンチェーンゲームやAWのようなアプリケーションには適していないと言えます。

それに対する解決策として、Turboは「バーナーウォレット」と呼ばれる使い捨てのウォレットを生成します。

これを通常のウォレットと関連付けることで、セキュリティとアイデンティティを保持しつつ、AWでの体験をよりシームレスなものにします。

⑥信頼できる乱数生成器 [検証可能な乱数ソース]

Turboは、Automataの検証可能ランダム関数(VRF)を組み込むことを可能にすることで、AWにおいて重要な役目を果たす乱数生成の機能を提供しています。

Turbo上に構築されているAWの事例

出典:Altitude Phase IV: Autonomous Worlds

執筆時点において、AltLayerのTurboを用いて構築されているAW(オンチェーンゲーム)は、以下の3つです。

  1. Ottie 2048
  2. Cellula
  3. Loot Royale

なお、①の「Ottie 2048」はAltLayerの社内の方が構築したものであり、他の2つはAltLayerエコシステムの開発者によって構築されたものとなっています。

Ottie 2048

出典:altitude.altlayer.io

Ottie 2048は、AltLayerが運営するオンチェーンゲームであり、人気パズルゲーム「2048」をAltLayer Turboフレームワークを活用してリメイクしたものになります。

タイルに書かれた数字をスライドさせて同じ数字同士を合体させ、その合計が2048になるように目指すパズルゲームです。

出典:altitude.altlayer.io

元となった「2048」もそうですが、実際にプレイしてみると非常にシンプルながら中毒性があり、よくできたゲーム性となっています。

また、ここでは矢印の入力がオンチェーンに刻まれる仕様になっていますが、アクションの度に署名を求められるようなことはなく、先述の「ゼロガストランザクション[アカウント抽象化を使わずに]」「⑤バーナーウォレット管理システム」といったTurboの機能のおかげで、既存のゲームと同様のシームレスな体験が可能です。

なお、2023年10月27日(UTC)までの期間限定で、AltLayer主催のOttie 2048のトーナメントが開催されているので、ゲームを遊ぶと同時に自動でトーナメントにエントリーすることができます。

derio

興味のある方は、ぜひシームレスなオンチェーンゲーム体験を味わうと同時に、ハイスコアを目指してみてください。筆者は初心者でしたが、こちらの記事「軽く1万点超えるコツ教えます、『2048』はスコアを出してこそ楽しい!」のアドバイス通りに実践したら15320点までいけました。

追記:”2048″のブロックを作成してクリアできました。

Cellula

出典:www.cellula.live

Cellulaは、フルオンチェーンで構成される「自律型生命シミュレーション戦略ゲーム」です。

プレイヤーはユニークな生命体を育成・進化させ、様々な戦略を駆使して生き残りながら、競い合います。

Faucetページからガストークンをclaimして、CELLをミントすることでゲームを始めることができるようになります。

今回は詳しく取り上げませんが、興味がある方は触ってみてください。

Loot Royale

出典:Loot Royale Play Guide

Loot Royaleは、フルオンチェーンで構成されるテンポの速いバトルロイヤルゲームです。

こちらも最初にバーナーウォレットが作成されるため、オンチェーンゲームでありながら従来通りのゲーム体験を得ることができるようになっています。

出典:rolluproyale.netlify.app

なお、現在はテストネット版がプレイできる状況で、こちらも先ほどの「Cellula」と同様にFaucetページからガストークンをclaimしてから、ゲームを始めることができます。また、詳しいゲームの遊び方については、記事「Loot Royale Play Guide」をご参考ください。

最後に次章では、AWに最適化されたフレームワークが乱立することのメリットとデメリット、そしてそれに対する筆者の意見を中心としたマニアックな考察を、「定期購読プラン」登録者向けにまとめています。ご興味あればご覧ください。


参考資料:
twitter.com/alt_layer/status/1705163293935956393
twitter.com/alt_layer/status/1706572548945608735
Turbo: Autonomous Worlds Rollup Framework
Altitude Phase IV: Autonomous Worlds
Scaling Wars: A Look At L2 Stacks for Onchain Games

【考察】AWに最適化されたフレームワークの乱立と課題

写真はMUD, Dojo, World Engine, Keystone

本記事では、AWに最適化されたフレームワークの事例としてAltLayerの「Turbo」についてご紹介しました。

最後に本章では、AWに最適化されたフレームワークの乱立することの意味や、そこから生じる課題などについて考察してきたいと思います。


この続き: 2,931文字 / 画像6枚

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まとめ

今回は、AW(Autonomous World)向けのロールアップフレームワーク『Turbo』の概要や事例、そしてそれを構築しているAltLayerの実態や、フレームワークの乱立と課題などについて解説しました。

本記事が、AltLayerやTurboの概要、そしてAWに最適化されたフレームワークの乱立することの意味と課題などについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立ったのであれば幸いです。

また励みになりますので、参考になったという方はぜひTwitterでのシェア・コメントなどしていただけると嬉しいです。

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