イーサリアムnavi’s キュレーションは、日々の気になるニュース・面白かったニュースレター記事などを、イーサリアムnavi独自の視点で、月に15本程度お届けするサービスです。
2024年4月12日(金)のキュレーションリストは以下です。
- JPMorgan、クリプトVCの資金調達水準が控えめであることに懸念を表明
- 2024年の暗号資産の増加について
- OptimismとArbitrumの市場評価は適正なのか
- ミームコインがどのようにして文化的アイデアを伝え、コミュニティの注目を集め、ネットワーク参加を促進するか
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的または投資上のアドバイスとして解釈されることを意図したものではなく、また解釈されるべきではありません。ゆえに、特定のFT/NFTの購入を推奨するものではございませんので、あくまで勉強の一環としてご活用ください。
① JPMorgan、クリプトVCの資金調達水準が控えめであることに懸念を表明
JPMorganのアナリストたちが、今年のクリプト市場が反発しているにもかかわらず、クリプトVCの資金調達が「控えめ」であることが潜在的なリスクであると警告しています。
The Blockの「JPMorgan says ‘subdued’ crypto VC funding poses a downside risk」という記事によれば、彼らはクリプトVCの流れが以前の年に比べて今年は鈍いことを指摘し、クリプト市場の持続的な回復にはVCの資金流入の回復が必要だと以前から主張していたため、この状況がリスクをもたらすと考えています。
その一方で、複数のVCファームが今年のクリプト市場の反騰に伴い、新しいファンドを集める動きを見せていることにも言及しており、例えば以下を挙げています。
- 1kxは、初期段階のクリプトスタートアップを支援するために7500万ドルを調達
- Paradigmは、新しいファンドのために750〜850万ドルを集める交渉中
- Galaxy Digital、Hack VC、Hivemind Capitalもそれぞれ新しいファンドのために1億ドル、1億ドル、5000万ドルを調達
次のキラーアプリケーション及び注目すべき領域が何になるかに関して注目が集まっていますが、こういった時に「著名なVCがどのようなプロジェクトへの投資を行っているのか」を追跡することは一つ有効な指標になるので、見ておくと良いと思います。
② 2024年の暗号資産の増加について
CoinGeckoの「5,300 New Tokens Launched Daily in 2024 So Far」という記事で、2024年に入ってからのクリプト市場の成長とトレンドについて説明されていました。
この記事によると2024年の時点で存在する暗号資産の数は252万種類を超え、これは2021年末の44万種類と比べると、5.7倍以上に増加したことを示しています。
特に、2024年初頭〜4月初旬までに54万以上の新しいトークンが創造されており、1日平均で5,300種類の新トークンが登場しています。これは、2023年に登場した新トークンの総数の半分以上であり、2024年が前年を上回るペースであることがわかります。
この要因として、新トークンの増加が特にミームコインのシーズン中に見られ、参加者が人気のあるミームコインやテーマの派生トークンを積極的に発行していることを強調しています。
これは、トークンの発行が簡単になり、オンチェーン取引が手頃になることで、将来のミームコインシーズンにおいてさらに多くの新トークンが発行される可能性があることを示唆しているとも考えられます。
最近では、ミームコインに関するニュースや考察記事が増えてきましたが、かつての「草コイン」とは違った思想的ムーブメントを起こしていて、非常に興味深く見ています。イーサリアムnaviでも近日中に、「ミームの起源」から「その本質的現象」を探究する記事をアップ予定ですので、このテーマに関心がある方はお楽しみに。
③ OptimismとArbitrumの市場評価は適正なのか
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