イーサリアムnavi’s キュレーションは、日々の気になるニュース・面白かったニュースレター記事などを、イーサリアムnavi独自の視点で、月に15本程度お届けするサービスです。
2024年4月16日(火)のキュレーションリストは以下です。
- BAYCのフロアプライスが2021年以来の最安値を記録、史上最高値から90%以上下落
- Friend.techの倫理問題について
- NFTとミームコインが融合している現在のトレンドについて
- ニッチインターネットの盛衰と復権
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的または投資上のアドバイスとして解釈されることを意図したものではなく、また解釈されるべきではありません。ゆえに、特定のFT/NFTの購入を推奨するものではございませんので、あくまで勉強の一環としてご活用ください。
① BAYCのフロアプライスが2021年以来の最安値を記録、史上最高値から90%以上下落
The Blockの「Bored Apes’ floor price hits lowest point since 2021, down more than 90% from all-time high」という記事で、Bored Ape Yacht Club(BAYC)のNFTのフロアプライスが、大幅下落していることについて書かれていました。
この記事では、BAYCのNFTコレクションが、2021年以来の最底値に達し、過去最高値から90%以上下がったことが伝えられています。
論調としては、「BAYCはかつて有名人によるプロモーションもあり、NFT市場での成功例とされていたが、現在はその価値が大きく下落している」と、かなり悲観的な内容となっています。
また、今年に入ってからというもの、BAYCとPudgy Penguinsがフロアプライスで競り合っているといった類のニュースが増えており、いかにNFT市場において「フロアプライス」という指標が神聖化されているかが見て取れます。
個人的な見解としては、「フロアプライス」という指標自体は一つの価値指標ではあるものの、その切り口からしかNFTコレクションの価値が測られようとしない風潮は少し寂しいなと感じています。
この辺りの話は、以前「茶の本や東洋哲学の思想から、NFTの価値を見つめ直す」といったテーマの記事に思いの丈を述べたので、興味がある方は併せてご参考ください。
② Friend.techの倫理問題について
「Why I’m Not on Friend.tech」という記事で、著者のJoan Westenberg氏は、『Friend.techの人間関係の商品化は不健全である』と主張していました。
この記事では、Friend.techが「人を商品として扱うことの非人間化的な側面」や、「財産に基づく関係性の構築」、「プライバシーの欠如と搾取の危険性」など、Friend.techに内在する根本的な問題点を明らかにしようとしています。
また、これらの点は、投資家やコンテンツクリエイターにとって「参加リスクが利益を上回っている」ことを指摘し、特に個人ブランドやコミュニティとの信頼関係に対する長期的な悪影響を強調しています。
最終的に、この記事を通して著者は、Friend.techが提供するモデルが「本質的な人間関係やプライバシーを損なうもの」であり、持続可能で健全なエコシステムを構築するためには、「人を商品としてではなく、個人として尊重するプラットフォームを支持してほしい」と呼びかけています。
個人的には、この記事の内容に全面的に賛同しているわけではありませんが、市場が活況を呈してくると、しばしばネガティブな意見や警鐘を鳴らす声が表面化しづらくなります。そのため、このような注意を促す記事に目を通しておくことに損はないと思います。
Friend.techを利用している人だけでなく、ソーシャルメディアサービスを運営している人も含め、多くの方にとってこの記事が「設計に潜む中長期的なリスクを考慮する良いきっかけ」になることを願っています。
③ NFTとミームコインが融合している現在のトレンドについて
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