【イーサリアムnavi’s キュレーション|4月20日(土)】Worldcoin、独自のレイヤー2ブロックチェーン「World Chain」を構築へ/ソーシャルメディアの偽情報問題と生体認証の対策…など

イーサリアムnavi’s キュレーションは、日々の気になるニュース・面白かったニュースレター記事などを、イーサリアムnavi独自の視点で、月に15本程度お届けするサービスです。

2024年4月20日(土)のキュレーションリストは以下です。

  1. Worldcoin、独自のレイヤー2ブロックチェーン「World Chain」を構築へ
  2. ソーシャルメディアの偽情報問題と生体認証の対策
  3. web3業界の「マーケティング問題」について
  4. クリプトアートがいかにして伝統的な芸術の価値観を変革しているか

なお、ここに掲載したもの以外にも、日々多くの情報ソースや見解などをDiscordコミュニティの方で発信しています。興味がある方はぜひご参加いただけますと幸いです。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的または投資上のアドバイスとして解釈されることを意図したものではなく、また解釈されるべきではありません。ゆえに、特定のFT/NFTの購入を推奨するものではございませんので、あくまで勉強の一環としてご活用ください。

目次

① Worldcoin、独自のレイヤー2ブロックチェーン「World Chain」を構築へ

The Optimism Collectiveのブログ記事「Welcoming World Chain to the Superchain」で、Worldcoinが自身のブロックチェーンネットワーク「World Chain」を立ち上げたことと、Optimism Collectiveとの連携が発表されました。

Worldcoinはこれまで、OP Mainnetの上で最も大きく、成長が速いアプリケーションとして、世界中で1000万人以上をブロックチェーンに導入してきました。

今回新たに立ち上げる「World Chain」は、人間によるトランザクションを優先し、botによるトランザクションよりも高速かつ安価で、信頼性のあるトランザクションを実現することを目指すと主張しています。

これによって、ブロックチェーンの利用可能性を拡大し、より公平なデジタル経済を構築するための重要なステップになるとしています。

出典:https://x.com/worldcoin/status/1780612001661669816

また、Optimism Collectiveとの連携により、新しいデジタルアイデンティティツールを実践し、開発者がWorld IDを使用してSuperchain上の資金にアクセスできるようにするそうで、他のチェーンとの相互作用やOptimismのガバナンスへの参加も計画されているとのこと。

derio

個人的に、Proof of Humanityを活かして人間有利なチェーンとして差別化させる路線は面白そうだと感じましたが、古参勢の中には「Worldcoin複垢持ち」の方もいるそうなので、『人間優先の、より公平なチェーン』をどのように実現していくのか楽しみです。(なお、自分は目は捧げていません。)

② ソーシャルメディアの偽情報問題と生体認証の対策

ParadigmのSasha氏が書いた「Biometrics: A Beacon of Trust in the Digital Media Crisis」という記事で、現代のメディア環境が直面している問題、特にソーシャルメディアによって煽られる偽情報の拡散とフェイクニュースの問題を深掘りし、生体認証技術がどのようにしてこれらの問題に対処できるかを探っています。

生体認証は、先ほどのWorld Chainでも使われていますが、個人の特徴を基にした識別手段であり、身元の確認、コンテンツの真正性の確保、botやシビル攻撃の緩和、パーソナライズされたユーザー体験の創出においてユニークな利点を提供すると期待されています。

そしてSasha氏は、この生体認証をメディアに対して活用することで、信頼の回復、偽情報との戦い、安全なオンラインメディア環境の構築が可能になるのではないかと提案しています。

例えば、以下のような提案を行なっています。

  • 生体認証によるユーザーの信頼性確認や、メディアコンテンツの真正性検証
  • 生体認証を利用することで、自動化されたアカウント(bot)やシビル攻撃を識別し、偽のメディアを排除することが可能
  • 生体認証による個人化されたユーザー体験の創出や、ユーザーの感情反応や好みに基づいたコンテンツ提供も可能
    • これによりメディアプラットフォームのエンゲージメントと信頼性が向上します。

しかし、生体認証技術を導入する際には、プライバシーへの懸念やアルゴリズムの偏り、統合の複雑さなど、考慮すべき課題も存在するとしており、安全性やプライバシー、使いやすさのバランスを適切に取ることが、生体認証技術を責任を持って、倫理的に利用するために最も重要だと併せて主張しています。

derio

生体認証技術の採用が、メディアの信頼危機を一手に解決する銀の弾丸ではないと個人的には思いますが、確かにFarcasterでもbotの問題は顕在化してきているので、例えば「World Chain上のソーシャルメディア・プロジェクト」の一つに生体認証を採用したものが出てくると、面白いのではないかと感じました。

③ web3業界の「マーケティング問題」について


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