Baseで提供されるNFTサブスクリプションサービス「Hypersub」の概要と、無料メディアおよびサブスク型メディアの課題について考察

近年、SNSやメディアをはじめ、さまざまなジャンルにおいて「アテンションを取り合うゲーム」が激化していると感じます。私たちは、日常的に膨大な情報の波にさらされ、その中でいかにして『一瞬の注目を引きつけ、エンゲージメントを獲得するかが勝負の世界』に組み込まれているのです。

このような状況下において、従来のSNSやメディアは、視覚的に派手で、かつ短時間で消費されるコンテンツを優先する傾向が強まり、本質的な価値を持つ情報が埋もれてしまうことが少なくありません。

また、コンテンツの大量供給によってエンゲージメントが分散し、視聴者のアテンションが奪い合われるため、質の高いクリエイターやブランドでさえ、持続的な影響力を保つことが一層困難になっています。

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こうした現状を踏まえると、個人クリエイターやメディア運営者は、従来のアテンションエコノミーに依存せず、むしろ「閉じる戦略」を採用することでアテンションゲームから抜け出し、深いエンゲージメントと長期的な価値を提供する道を模索する必要性があると、個人的に考えています。

出典:https://paragraph.xyz/

実際、最近ではクリプト領域においても、MirrorやParagraph、Substackといったプラットフォームを活用し、有料プランを導入するクリエイターが増加しています。

しかし、従来の無料メディアからサブスクリプション型メディアへの移行が進む一方で、依然として法定通貨による決済が主流を占めています。この背景には、例えば「ETH支払い×サブスクリプション」というモデルの実現が技術的に困難であったことが挙げられるでしょう。

ところが最近では、Base上で提供されるNFTサブスクリプションサービス「Hypersub」が登場し、この課題を解決しつつあります。

そこで本記事では「Hypersub」に焦点を当てながら、それがクリエイターに与える影響や新たな可能性について詳しく解説すると同時に、無料メディアおよびサブスク型メディアの課題について考察したいと思います。

でははじめに、この記事の構成について説明します。

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前提:無料メディアがもたらす主な課題

まずは、本題に入る前に「無料メディアが抱える課題」について、アテンション・エコノミーの視点から考察し、メディアが抱える現状の課題について整理していきます。

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「Hypersub」とは

続いて、クリプト領域でNFTサブスクリプションサービスを提供する「Hypersub」というBase上のプロジェクトについて、概要や歴史など詳しく解説していきます。

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考察:サブスク型メディアならではの課題

最後に、「イーサリアムnavi」が広告からサブスクに切り替えた理由や、サブスク型メディアにすることで生じる課題などを中心に、サブスク型メディア運営の実体験を踏まえたマニアックな内容を考察します。

本記事が、「Hypersub」の概要や発展可能性、クリプト領域におけるサブスク型メディアの可能性と課題などについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的または投資上のアドバイスとして解釈されることを意図したものではなく、また解釈されるべきではありません。ゆえに、特定のFT/NFTの購入を推奨するものではございませんので、あくまで勉強の一環としてご活用ください。

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目次

前提:無料メディアがもたらす主な課題

現代のインターネット社会において、私たちは日々膨大な無料コンテンツに触れていますが、そのことを意識している人は果たしてどの程度いるでしょうか。

例えば、SNSやニュースサイト、YouTubeなどの動画プラットフォームは、一見無料で利用できるように思われていますが、実はその背後には、私たちが気づきにくい隠れたコストがいくつか存在しているのです。

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そこで本章では、本題に入る前に「無料メディアが抱える課題」について、アテンション・エコノミーの視点から考察していきたいと思います。

アテンション・エコノミーの本質

まず前提として、私たちが日々触れている無料コンテンツの多くは、「アテンション・エコノミー」という経済モデルの上に成り立っています。アテンション・エコノミーとは、簡単にいうと私たちの「注意力」を資源とし、それを集めることで利益を得るような仕組みのことです。

そして、アテンション・エコノミーは「広告」を主な収益源とするビジネスモデルに依存しているため、企業にとっては私たちの注意力を可能な限り多く、そして長時間にわたって引きつけることが、重要な指標の一つとなっているのです。

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かつて、アテンション・エコノミーのモデルは新聞やテレビといった伝統的メディアでも活用されていましたが、近年のSNSの登場により、そのスケールや精度は飛躍的に向上したと言われています。

例えば、SNSの無限スクロールや、パーソナライズされた通知機能などは、ユーザーを長時間画面に引き留めるための巧妙な仕掛けの代表例です。これらの仕組みによって、私たちの「注意力」は商品化され、その価値はますます高まっているのです。

時間と集中力の喪失

「タダほど怖いものはない」という言葉があるように、無料メディアがユーザーにもたらす最も明白な代償は、時間と集中力の喪失です。

多くの方が経験したことがあると思いますが、スマホでSNSのフィードを延々とスクロールする時間は、本を読んだり、家族や友人と話したり、自分自身と向き合うなどの貴重な時間を奪っています。

しかし、問題は単に時間の浪費にとどまりません。SNSやインターネット上での断片的な活動によって、我々の脳は認知資源を消耗し、さらに「注意残余」という現象が生じます。これは、先に取り組んだ作業への意識が引きずられ、次の業務への集中を妨げるものであり、その結果、私たちの深く集中する能力が低下しているのです。

そして、このように集中力が分散することで、タスクに対する生産性が低下し、さらに長期的には認知機能の低下を招くリスクがあると考えられています。

メンタルへの悪影響も

さらに、アテンション・エコノミーが及ぼす影響は、時間や集中力だけにとどまりません。例えば、SNSの過剰使用が精神的健康に深刻な影響を与えることも指摘されており、多くの研究でSNSの利用が不安やうつ、孤独感の増加と関連していることが確認されています。

この原因の一つは、SNS上で頻繁に行われる「他者との比較」にあると言われています。要は、ユーザーは他人の成功や幸福の瞬間ばかりを目にすることで、自分の生活とのギャップを感じ、自己評価が低下してしまうのです。

さらに、常に最新の情報やイベントを追いかけることでストレスやプレッシャーが増し、「FOMO(見逃すことへの恐怖)によって心の健康が次第に損なわれていきます。

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以前、Daily Stockの「アテンション商人」という記事でも取り上げましたが、誰もがアテンション商人になれる時代が到来し、個人の金融商品化が過度に進むと、社会全体としては成長が見込まれる一方で、個人のレベルではメンタルヘルスの悪化や日常生活への支障が生じ、最終的には深刻な問題を引き起こす可能性が高いのではないかと、個人的に危惧しています。

これらの点から、アテンション・エコノミーがもたらす影響は、時間や集中力の喪失にとどまらず、個人のメンタルヘルスにも悪影響を及ぼす重大な要因の一つであると考えられます。

コンテンツの質の低下

さらに、アテンション・エコノミーの影響は、消費者だけでなく「コンテンツの質」にも波及し、問題となっています。

例えば、アテンション・エコノミーでは、クリエイターは「いいね」や「クリック数」といった指標で評価されるため、“注目を集めること”が最優先されるインセンティブが働いてしまいます。

そうすると、「バズフィード化」と呼ばれる、センセーショナルで内容の薄いコンテンツが増加すると同時に、読者に深く考えさせるような質の高いコンテンツが、必然的に減少してしまう傾向があります。

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その結果、さまざまな業界や分野において、長期間の調査や詳細な分析を要する記事よりも、短く派手で、クリック数を稼ぎやすい記事が優先される傾向が強まっているのです。

そのため、重要な議題や複雑なトピック、深みのあるプロジェクトに関する情報が十分に報じられないという課題が、浮上しつつあります。

本章のまとめ

このように、現代のインターネット社会では、私たちは日々膨大な無料コンテンツに触れていルト同時に、その多くが「アテンション・エコノミー」という経済モデルの上に成り立っています。

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これにより、ユーザーは無意識のうちに時間を浪費し、集中力の低下やメンタルヘルスへの悪影響といったさまざまな問題を引き起こすことが、近年特に課題視されるようになってきました。

さらに、その裏側では、メディアに記事を投稿するクリエイター(ライター)にも悪影響が及んでいます。具体的には、読者のニーズに応じた「アテンションを獲得できる記事」を書くことがますます求められ、読者に考えさせない内容の記事執筆が、一層推奨される風潮が強まっているように感じます。

では、この状況に対処するために、クリエイター側にはどのような解決策があるのでしょうか。

いくつかの選択肢が考えられますが、個人的に最も効果的だと考えているのは「サブスクリプションモデルの導入」です。

以上を踏まえて次章では、クリプト領域でNFTサブスクリプションサービスを提供する「Hypersub」というBase上のプロジェクトについて、ご紹介したいと思います。

「Hypersub」とは

出典:https://www.hypersub.xyz/

概要

Hypersubは、Base上で展開されるNFTサブスクリプションサービスで、ユーザーが時間加重型のNFTを通じてクリエイターにサブスクリプションを行う仕組みを提供しています。

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NFTを活用した新たなコンテンツ配信および収益化の手段として注目されており、クリエイターとファンとの関係を一層深めるツールとして役立っています。

HyperSubは、プロトコルとアプリケーションの2つの要素で構成されており、プロトコルではNFTが基盤となり、従来のNFTに「時間」の概念を追加している点が特徴です。

出典:https://docs.withfabric.xyz/stp/overview

通常のNFTは、一度購入すると保有権が保持され続けますが、HyperSubのNFTは「トークンに時間を刻印する」仕組みを採用しており、月額制のサブスクリプションに似た形式で利用されます。

例えば、クリエイターはNFTの価格を「月額$10」と設定できます。ユーザーはその価格でアクセス権を購入することで、その期間中はクリエイターが提供する特典(NFTのエアドロップや、リアルイベント、トークンゲートされた記事など)にアクセスできるようになります。

出典:https://www.hypersub.xyz/s/crystalspaceshp-1vukv6qcme1a8

さらに、HyperSubはオープンな会員証として機能するため、サブスクリプションデータやアクセス権限といった情報が、すべてオンチェーンで公開されています。

この特性によって、例えばサブスクリプションの詳細(誰が、いつからいつまで加入しているか)が他のシステムでも利用可能となったり、さまざまなウェブサービスやアプリケーションとパーミッションレスに連携できるなど、クリプトサービスならではの設計が実現されています。

NFTサブスクリプションの詳細

前述の通り、Hypersubを利用することで、クリエイターはNFTサブスクリプションを通じて継続的な収益を得ることができます。さらに、サービスの権利をNFT化することで、サブスクリプションの譲渡や再販が可能になる点も特徴です。

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例えば、サブスクリプションの利用が終了した後、そのNFTを他のユーザーに貸し出すことができるため、サービスの価値がコミュニティ全体で流通しやすくなっている点が注目すべき仕組みです。

また、Hypersubにはプロトコル報酬の仕組みが組み込まれており、紹介者や早期サブスクライバーにインセンティブを提供することで、コミュニティ全体での価値の循環を促進しています。

これにより、読者やファンは、サブスクリプションを行ったり更新するたびに報酬を受け取ることができ、早期サブスクライバーには、時間が経つにつれてより多くの報酬が与えられる仕組みとなっています。

出典:https://www.hypersub.xyz/s/salon-0xen-3ast74jr5v5s/rewards

また、Hypersubには作品のリリースを簡単に行うための「自動エアドロップ機能」があり、手動でのプロセスを省くことで作業効率化を実現したり、購読者のリストを簡単に出力し、オーディエンスと直接コミュニケーションを取ることができる「エクスポート機能」などが備わっています。

さらに、最近プロトコルのV2がリリースされ、クリエイター向けにティア(階層)を設けたり、アクセスコントロールを実施できるなど、より多彩なサブスクライバー向けリワード機能が追加されました。

運営チーム|Fabric

出典:https://money.yahoo.com/fabric-raises-4-million-augment-150000178.html

Hypersubの運営企業である「Fabric」は、2022年にPolychain CapitalやEniac Ventures、Mischief、Reverieからのシード資金で設立され、シアトル、サンフランシスコ、サンディエゴを拠点としています。

主要メンバーは以下の通りです

  • Jonny Mack
    • Fabricの共同創業者兼CEO
    • 以前はNonlinearの代表で、CoinbaseやGoogleのプロジェクトに携わっていた
  • Dan Simpson
    • Fabricの共同創業者兼CTO
    • 以前はOne More CloudのCTOで、PinterestやGitHub向けの検索インフラを構築した
  • Chris Douglas
    • Fabricの共同創業者兼CSOで、オックスフォード大学の数学教授
    • クリプトとブロックチェーンの研究に関する学術雑誌「Ledger」の創設メンバー
  • Doug Alcantara
    • Fabricのソフトウェアエンジニア
    • HubSpotやFordのプロジェクトに参加した経験がある

コールドスタート問題を乗り越える

一見すると順調にスタートを切ったように見えるHypersubですが、実際にはリリース当初、利用者からの反応はあまり芳しくありませんでした。

というのも、初期段階においてHypersubは、Farcasterエコシステム内の小規模でアートに特化したコミュニティが中心となっていたため、利用ケースが限定的だったのです。

しかし、時間の経過とともにFarcasterのユーザーベースが拡大し、プラットフォームの機能が充実するにつれて、Hypersubの価値が再評価されました。特に、2024年には注目を集めるようになり、それに伴ってHypersub自体もアート特化のサブスクリプションプラットフォームから用途が多様化していきました。

出典:https://dune.com/fabric/protocol

多様化の例としては、自動モデレーションによるチャネルの投稿制限や、トークンゲートを利用したグループチャットの作成などにも活用されるなど、Hypersubは単なるアート販売の手段を超え、多くのクリエイターやビルダーにとって幅広く活用できるプラットフォームへと進化を遂げたのです。

そして、2024年5月頃、Hypersubはチャンネル専用のサブスクリプショントークンシステムを導入し、多くのチャンネルオーナーが新たな収益化戦略として採用し始めました。その結果、Jonny Mack氏が投稿したように、これらのトークンは最初の2週間で、9つのチャンネルで合計1万4000ドルの収益を生み出すまでに至りました。

この結果は、トークンを活用したマネタイズの有望性を示すだけでなく、HypersubがFarcasterエコシステムに適応し、成長の原動力となったことを示していると言えるでしょう。

Hypersubを利用したソフトウェアプロジェクト

そんなHypersubですが、クリエイターのマネタイズ手段として直接利用されるだけでなく、事業者に活用される事例もいくつか見られるようになってきているので、簡単ではありますがいくつかご紹介します。

Buoy Pro

出典:https://www.hypersub.xyz/s/buoy-pro-13tu651b05tds

現在最も効果的なFarcaster検索エンジンの一つで、ウェブ・Android・iOSで利用可能です。

「キーワードモニタリング」などの機能を提供していますが、サブスクリプション登録することで、追加機能が利用可能になります。

Intelligent

Farcasterのキャスト(投稿)の詳細な分析を視覚的に提供し、ユーザーの活動を把握するのに役立つツールです。

Fiids

出典:https://www.hypersub.xyz/s/fiids-pro-1oflapdrup3i8

カスタマイズ可能なダッシュボードを作成し、Farcasterのキャストの消費とエンゲージメントを追跡するアナリティクスツールです。

複数のカラムを追加し、それぞれがFarcasterのグラフや個々のチャンネル・カスタムリスト・RSSフィード・オンチェーントランザクションなどを表示できます。

Herocast

出典:https://www.hypersub.xyz/s/herocast-creator-uqc1n4kn9fy8

プロ向けのFarcasterクライアントアプリで、分析やスケジューリング、複数アカウントの管理が可能です。

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以前、「Kiosk」や「Boost」の記事でも取り上げたので、名前を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

本章のまとめ

このように「Hypersub」は、単なるNFTサブスクリプションサービスにとどまらず、クリエイターの収益化手段としても、またFarcasterエコシステムの成長を支える重要な要素としても、進化を遂げています。

Hypersubは、クリエイターやビルダーがサブスクリプションビジネスを構築するための重要なクリプトレゴブロックとして機能しており、アートからソフトウェア、コミュニティ形成に至るまで、多様な用途に対応できる柔軟性を持っており、今後も新たな可能性を秘めたプラットフォームとして、その成長が期待されます。

よって、記事執筆やNFTアートの販売を通じて生計を立てたいと考えている方は、サブスクリプションサービスの選択肢として、Hypersubの活用を検討してみても良いのではないでしょうか。

ただし、スマートコントラクトのバグなどのリスクも存在するため、利用を検討する際には、事前にドキュメントの内容などに目を通すことを推奨します。

出典:https://hataraku.vivivit.com/career/commoditization/

また、近年ではクリプト事業者が提供するサービスの多くが徐々にコモディティ化しつつあるため、ブランディングやメディア戦略を通じて他社との差別化を図らなければ、顧客からの支持を得ることがますます難しくなってきています。

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そのため、個人クリエイターに限らず、事業者が自社メディアを構築する際にも、Hypersubのようなツールを活用することで、他社との差別化を図る手段として一考する価値があるかもしれませんね。


以上を踏まえて、最後に次章では、「イーサリアムnavi」が広告からサブスクに切り替えた理由や、サブスク型メディアにすることで生じる課題などを中心に、サブスク型メディア運営の実体験を踏まえたマニアックな内容を「定期購読プラン」登録者向けにまとめています。ご興味あればご覧ください。

考察:サブスク型メディアならではの課題

「イーサリアムnavi」が広告からサブスクに切り替えた理由


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まとめ

今回は、「Hypersub」に焦点を当てながら、それがクリエイターに与える影響や新たな可能性について詳しく解説すると同時に、無料メディアおよびサブスク型メディアの課題について考察しました。

本記事が、「Hypersub」の概要や発展可能性、クリプト領域におけるサブスク型メディアの可能性と課題などについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立ったのであれば幸いです。

また励みになりますので、参考になったという方はぜひTwitterでのシェア・コメントなどしていただけると嬉しいです。

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