そのNFTは誰のもの?「独自コントラクトNFT」の重要性と作り方を解説

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どうも、イーサリアムnavi運営のでりおてんちょーです。

今回は、先日の「HENのWebサイト閉鎖事件」をもとに、『実際にOpenSeaがWebサイトを削除したらNFTはどうなるのか?』について書こう!…

と思ったのですが、まず前提として「独自コントラクト」について解説しておく必要があると判断し、今回は独自コントラクトをテーマに解説していきたいと思います。

特にクリエイターの方は、

相棒

名前だけ聞いたことあるけど何かは分かっていない

という方も多いと思うので、図解も織り交ぜながら「分かりやすく」をサブテーマに解説していきいます。

でははじめに、この記事の構成について説明します。

STEP
NFT界隈が戦慄 | HENのWebサイト閉鎖事件

Tezosチェーン上の話に限らず、いずれEthereumチェーン上で起きても何ら不思議ではない重要な事象なので、はじめに取り上げます。

STEP
Ethereumチェーン上のNFTにおける主な争点

NFTをどこでつくるのかという「コントラクト問題」を、独自コントラクトと共用コントラクトに分類して触れていきます。

STEP
独自コントラクトとは

独自コントラクトを「工場と設計書」に例えて、誰でも理解できるよう抽象的に解説していきます。

STEP
独自コントラクトのメリット/デメリット

クリエイター/ユーザー(購入者)の双方の視点から、独自コントラクトの良し悪しについて主観も織り交ぜつつ解説していきます。

STEP
独自コントラクトでNFTを作成する方法

最後に、独自コントラクトでNFTを作成する方法を4つピックアップして解説していき、クリエイターの方に少しでも理解を深めていただくことを目指します。

本記事が、独自コントラクトについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的または投資上のアドバイスとして解釈されることを意図したものではなく、また解釈されるべきではありません。ゆえに、特定のFT/NFTの購入を推奨するものではございませんので、あくまで勉強の一環としてご活用ください。

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目次

NFT界隈が戦慄 | HENのWebサイト閉鎖事件

先日、「Hic Et Nunc(略称:HEN)」というWebサイトが、運営の内輪揉めにより削除されたと話題になりました。

HENの一連の騒動については、以下の記事で詳しく解説されているのでよければ合わせてご覧ください。

HENは、Tezosチェーン上のNFT発行場所として、多くのユーザーから愛されていました。

Ethereumチェーン上だと、OpenSeaなどが同じような機能をもっています。

今回のような事例はTezosチェーン上の話に限らず、いずれEthereumチェーン上で起きても何ら不思議ではない重要な事象だと感じています。

『実際にOpenSeaがWebサイトを削除したらNFTはどうなるのか?』について理解するために、本記事では前提知識となる「独自コントラクト」に焦点を当て、図解を織り交ぜながら分かりやすく解説していきます。

Ethereumチェーン上のNFTにおける主な争点

まず、2021年11月14日時点において、Ethereumチェーン上で発行されたNFTには、大きく分けて2つの問題が争点として挙げられています。

一つはNFTをどこでつくるのかという「コントラクト問題」、もう一つは画像情報などをどこで保管するのかという「メタデータ問題」です。

右側のメタデータ問題に関しては以前題材にしてまとめているので、下の記事をご参考ください。

今回は、左側のコントラクト問題に焦点を当てて、

  • 両者の違い
  • どちらのコントラクトの方が推奨されているのか

などについて、分かりやすく解説していきたいと思います。

独自コントラクトとは

はじめに、独自コントラクトについて解説します。

専門的な話は極力少なめにして、「独自コントラクト」というものがどんなものなのか、そのイメージを掴んでいただくために「抽象的な」お話をします。

スマートコントラクトについて

まずは、「スマートコントラクト(以下コントラクトと表記)」について解説します。

NFTの文脈におけるコントラクトには、「どのような機能をもったNFTを作成するのか」について、Solidityというプログラミング言語をベースに書かれています。

身近な例でたとえると、コントラクトというものは工場で、その中に後から改ざんすることができないNFTの設計書が備わっているイメージです。

そして大切なことは、NFTというものは必ずコントラクトを通して生成されるということです。

いきなり何もないところからポンッとNFTは生成されません。コントラクト(工場)ありきです。

工場や設計書がなければそもそも製品が出来上がらないのと同じように、NFTも誰かがつくったコントラクトをもとに生成されます。

ちなみに余談ですが、みなさんが聞いたことのある「mint(発行)」という作業は、どこかの工場で出来上がった製品に対して「これは私のものですよ」という紐付け情報を、”工場の中でデータとして記録している”に等しいです。

厳密には、ERC721.solのmapping「_owners」で管理されているケースが多いです。

そのため、個人のウォレットでNFTの情報が保管されているのではなく、あくまで情報保管しているのは工場であり、NFT保有者はそのNFTを「保有しているように見えているだけ」とも言えますね。

転送権など保有者だけに与えられる権利もあるので、その点は保有しているとも言えます。

独自コントラクトと共用コントラクト

さて、少し前置きが長くなりましたが、ここからは本題の独自コントラクトについて解説します。

コントラクトは「NFTを生成するために必要な工場」と申し上げましたが、独自/共用の違いは以下のように表現できます。

  • 独自コントラクト:自分で建てた(Ethereumチェーン上にデプロイした)工場
  • 共用コントラクト:他の誰かが建てた工場

つまり、工場のオーナーは誰なのか?という、至極シンプルな話です。

独自コントラクトは、自分で工場を建てているので、工場のオーナーは自分自身になりますね。

それに対して共用コントラクトは、特定の人/組織が建てた工場を使って、あなたのNFTをつくらせてもらっているというイメージになります。

2021年11月14日時点でOpenSeaの「Create」から生成されるNFTを例にすると、ここで生成されるものは「OpenSeaがオーナーである共用コントラクトから生み出されたNFT」と表現できます。

独自コントラクトのメリット/デメリット

「NFTを生成するために必要な工場」を、自分で建てることのメリット/デメリットについてです。

メリット

メリットとしては、主に以下の3つの観点でカテゴライズできます。

ロイヤリティの観点

さまざまなNFTマーケットプレイスでロイヤリティ(二次流通時に受け取れる手数料)の設定が可能

分散性の観点

自分が工場のオーナーになることで、他の人が建てた工場やオーナーをトラスト(信頼・依存)しなくて済む

付加価値の観点

NFTにさまざまな機能を持たせたい場合には、独自コントラクトを利用することで多様なカスタマイズが可能になる

また、これはあくまで筆者の主観ではありますが、昔からEthereumの情報を追っている方々は「分散性」「正当性(NFTであることの意味)」などを重視する傾向が強いです。

でりおてんちょー

これは、元々publicブロックチェーンがそのような思想を元に設計されているからだと思います。

そのため、クリプト長者と呼ばれる方々をターゲットに販売したい場合には、独自コントラクトでNFTを作成した方が、望ましい結果に繋がる確率を高められると思います。

「クリエイターの応援」という意味で購入する人も中には一定数いるので、一概には言えません。

デメリット

大きなデメリットとしては、工場を自分で建てることによるコスト増加(コントラクトのデプロイ費用がクリエーター負担になる)です。

このあたりは、クリエイターの資金的な規模などによってデメリットの大小が変わってくるので、上記のような意見なども参考に考えてみてください。

「共用コントラクトが絶対悪い」ということはないので、そこはご自身が「何に重きをおくか」で判断しましょう

また正確にはデメリットとは言いませんが、ある程度の知識や経験が必要になってくるので、クリエーターがNFTに挑戦することへの挫折のきっかけになるという懸念点も挙げられます。

これに関しては、以下のような方法で解決するか、後述する「独自コントラクトでNFTを作成する方法」をご参考ください。

  • Twitterで呼びかけてみる(※詐欺師には注意)
  • NFTに詳しい人とチームを組む
  • 外部委託などのかたちで補助を依頼する
  • 自分で頑張って勉強してみる

独自コントラクトでNFTを作成する方法

残念ながら2021年11月14日時点では、みなさんに親しみのあるOpenSeaを使って独自コントラクトベースのNFTを作成することができません。

では、独自コントラクトでNFTを作成するためにはどのようにすれば良いのでしょうか?

ここでは、4つの方法をピックアップして紹介していきます。

Solidityでコントラクトを書いて自分でデプロイ

正直この方法を選択できるのであれば、そもそもこの記事を読む必要はないでしょう。

とはいえ、クリエーターの方の中にはご自身でコードも書いてみたいと思われる方もいるかもしれないので、一例として紹介しておきます。

興味のある方は、チュートリアルとして以下の記事をご参考ください。

Raribleで発行

個人的には、これが最も簡単に独自コントラクトでNFTを作成する方法かと思います。

Raribleでは、Raribleの工場(コントラクト)以外に、あなたの工場でNFTを作成する方法も提示してくれます。

よって、初心者の方でも簡単に独自コントラクトでNFTを作成できます。

Raribleを使って独自コントラクトのNFTを作成したとしても、OpenSea側でロイヤリティ(二次手数料)を設定することも可能なので、その点もクリエイター目線でとても嬉しいポイントですね。

少し古い記事ですが、下の記事をもとに進めていけば簡単にNFT作成までたどり着けるはずです。

でりおてんちょー

需要がありそうであれば別途記事や動画にしようと思いますが、参考になりそうな動画(英語)を掲載しておきます。

また、独自コントラクトのデプロイはお金もかかるので慎重に行う必要があります。

一般的に推奨されるのは、まずメインネットにデプロイする前にテストネットで試す方法です。

これに関しては、以下の一連のツイートで素晴らしい解説がされているので、こちらをご参考ください。

Chocofactoryで発行

Chocofactoryというサイトを使って、独自コントラクトのNFTを作成することも可能です。

でりおてんちょー

ChocofactoryはRaribleと比べると少しUIが分かりづらい部分があるかもしれませんが、個人的には1番好きなサービスです。

詳細は以下の記事や動画で解説されていますので、こちらをご参考ください。

Manifoldで発行

でりおてんちょー

こちらはまだ筆者自身が調べられていないのですが、以前ファオさんが紹介されていたのでツイートを掲載させていただきます。

2021年12月22日追記:
一般利用が開始された模様です。テストネットで色々試してみることもできるので、まずはそちらを触ってみると良いでしょう。

Foundationで発行

2021年12月5日追記:
Foundationでも、独自コントラクトのNFTコレクションの作成が可能になりました!

日本でもさいとう なおきさんをはじめ、多くのイラストレーターさんがNFTを発行されているプラットフォームです。

Foundationは、NFTを発行するために既メンバーからの招待状が必要ではありますが、独自コントラクトで簡単にNFTが発行できるのであれば、今後多くの人に使われる場になるはずです。

HokusaiAPIで発行

「独自コントラクトでNFTを発行」 といえば、HokusaiAPIさん。

こちらはNFTクリエイターの方には操作が難しいかもしれませんが、選択肢の一つとして検討する価値は多分にあるかと思います!

以下の動画で概要や使い方を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

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でりおてんちょー

「地方創生×NFT」の取り組みとして非常にユニークで面白いと思います。


本記事では、独自コントラクトの概要と良し悪しについて解説しつつ、実際どのような方法でNFTを作成すれば良いのかについて解説しました。

本記事が、独自コントラクトについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立ったのであれば幸いです。

また励みになりますので、参考になったという方はぜひTwitterでのシェア・コメントなどしていただけると嬉しいです。

自分で工場を建てるためにはある程度の資金や知識経験が必要なので、少なからずその点は障壁になってしまうでしょう。

ご自身の資金状況・優先度などを鑑みて、

  • 独自コントラクトでNFTを作成した方が良いのか
  • OpenSeaのような共用コントラクトを利用してNFTを作成した方が良いのか

どちらの形式であれ、クリエイターとして納得のいく選択ができていれば、それは尊重されるべきだと筆者は思います。

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この記事を書いた人

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