今回は、Lootから派生したNFTの一つである「Loot: Explorers」というプロジェクトについて紹介・解説していきたいと思います。
Lootデリバティブの記事は、正直あんまりウケが良くないのは十分承知の上で書いているのですが、来たるべき時に備えてあと10個くらいは紹介記事を書いておきたいのでしばらくお付き合いくださいませm(_ _)m
— でりおてんちょー|derio (@yutakandori) December 25, 2021
需要がある限りはプロジェクトを紹介し切るまで書き続けようと思います。
励みになりますので、参考になったという方はぜひTwitterでのシェア・コメントなどしていただけると嬉しいです。
でははじめに、この記事の構成について説明します。
まずは「Loot: Explorers」がどのようなNFTプロジェクトなのか、概要などについて簡潔に紹介してまいります。
次に、Loot ExplorersのNFTの詳細について、コントラクトのソースコードや執筆時点で発表されているロードマップなどを元に深掘りしてまいります。
最後に、Loot ExplorersのNFTのどの点が面白いか、またLootverseの世界においてどのような役割を果たすのかについて、筆者なりの見解を踏まえて解説してまいります。
本記事が、Lootの活用事例の一つである「Loot: Explorers」の概要・注目ポイントなどについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的または投資上のアドバイスとして解釈されることを意図したものではなく、また解釈されるべきではありません。ゆえに、特定のFT/NFTの購入を推奨するものではございませんので、あくまで勉強の一環としてご活用ください。
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「Loot: Explorers」とは
概要
「Loot: Explorers」はLootの派生NFTプロジェクトであり、Lootverse(Loot×メタバース)の世界で使用できるキャラクターNFTであると言われています。
Lootの詳しい解説はここでは省きますが、詳細について知りたい方は以下の記事をご参考ください。
上のGIF画像からも分かる通り、RPGの王道ともいえるがっしりとしたラインと瑞々しい色使いに加え、個性的な要素がたくさん詰まっています。
8000体のユニークな探検家キャラクターで構成されていて、それぞれ異なるクラスを持ち、8000個のloot bagsをベースに生成された戦利品を装備しています。
運営チーム曰くLoot Explorersプロジェクトは、以下の要素を融合したものだと考えられています。
- ファンアート
- コミュニティ
- ゲームにインスパイアされた要素を持つRPGスタイルのStorytelling
これによりLoot Explorersプロジェクトは、ゲームやPFPアートタイプのプロジェクトだけを作成するのではなく、Lootの歴史に新しい世界をつくることを目指しています。
チームメンバー
「Loot: Explorers」は、執筆時点では以下の3名で運営されています。
- KAI:コミュニティ/プロジェクトマネージャー
- JH:フルスタックエンジニア
- LUNAA:メインアーティスト/ UI /音楽
Loot ExplorersのNFTの詳細
Loot Explorersの仕様
Loot Explorersの総発行数は8003個となっていますが、内3つは先ほど述べたチームメンバーように予約されたものとなるので、一般ユーザーがmintできる分は8000個となります。
また、Lootから派生したNFTは『Lootを保有している人だけがmintできる』という仕様も多くみられます。
しかし本プロジェクトに関しては、Lootを保有していなくても同じ価格(0.04ETH)でmint可能です。
Lootを保有している人/していない人の差別点としては、「アーリーミント」の優先順位が与えられるというものでした。
しかし、mint開始してから数日経過しましたが、執筆時点では総発行数の半分もmintされていないため、結果的にLootの保有如何にかかわらず平等なセールとなっています。
こちらは、一度のトランザクションで5つまで購入することが可能な仕様です。
ちなみに、執筆時点ではすべてのLoot Explorersの画像が、上写真のように宝箱のイラストになっています。
これは他のNFTプロジェクトでもよく見られるDelayed reveal(公開遅延)タイプのもので、要は公開する日まで指定の場所(今回はIPFS)のURIを設定しておき、公開日まで中身を見えなくするという手法です。
中身が見えなくすることの利点としては、例えばmLootであったのような「Etherscanなどから直接コントラクトを叩いてレア度の高いものだけを引き抜く」といったケースを防げるなどが挙げられます。
余談ですが、日本ではこの手法は「有償ガチャ」「賭博法」などに該当する可能性があるため、同じような仕組みを実装したい場合は法律専門の方に相談されることを推奨いたします。
🎄 Merry Christmas to all Explorers🎄
— Loot: Explorers ⚔️ (@LootExplorers) December 25, 2021
Just as we promised, your Explorers are finally unwrapped! (all minted explorers before 11pm EST)
Go check your Opensea profile now, or search for your Explorer number at: https://t.co/5g1zdwKz3Q
ロードマップ
執筆時点では、Loot Explorersには具体的なロードマップは発表されていません。
しかし、抽象的ではありますが以下のようなアイデアを検討する予定であると言われています。
- Loot Explorersの言い伝えと世界観のさらなる定義
- Loot Explorers保有者のためのインタラクティブなパーティクエスト体験
- エアドロップ
- 物理的な商品
これらは執筆時点で運営チームが考えていることですが、今後のスタンスとしては、ロードマップを決める前にまずコミュニティから何を望むかを聞いて検討・実現させていきたいと考えているそうです。
「Loot: Explorers」の注目ポイント
執筆時点ではまだ情報の少ない「Loot: Explorers」ですが、筆者が調べていて発見した本プロジェクトの注目ポイントについて紹介していきたいと思います。
世界観がはっきりしていてキャッチー
まずは何より、イラストの可愛さに筆者は目を引かれました。
世界観をいかに上手くつくり出せるかという点は、どのNFTプロジェクトにも共通して大切な要素です。
まだまだ情報量の少ない「Loot: Explorers」をmintしようか迷った際に、最後の一押しとなるのが『世界観』になると筆者は考えています。
こういった点も含めて、今後どのようなコミュニティが出来上がっていくのか、またどんなプロジェクトとして成長していくのか、非常に興味が沸きました。
Lootverseでの中心的プロジェクトになる可能性を秘めている
Lootverseは、基本的に中心にLoot(mLoot, SyntheticLoot)が存在し、その周辺にさまざまなエコシステムが存在する世界です。
今回解説している「Loot: Explorers」も、LootverseのNFTとして確かな地位を築いており、今後その世界でゲームのアバターとして用いられたり、メタバースのキャラクターとして使用されたり、他にも様々なコラボがおこなわれるなど期待できます。
これは、Ethereumというブロックチェーンがコミュニティの強さから開発力が高まり、本日のように進展している現象と重ね合わせることができると考えています。
つまりLootがEthereumの立ち位置であるとすれば、その周辺に最初に作られる「Loot: Explorers」「LootRARP」のようなNFTプロジェクトは、DeFiにおけるUniswapやCurveのような立ち位置となる可能性を秘めています。
このあたりの話は、Joel Monégroが公開したFatProtocol論を読むと理解が深まると思いますので、興味のある方はぜひご参考ください。
※あくまで中心をLootと仮定した場合の話なので、FatProtocol論に従うのであれば、本来的にはLootやその派生NFTではなくETHを保有しておくべきであることは言わずもがなです。
まとめ
本記事では、「Loot: Explorers」の概要や面白い点、また筆者の見解も踏まえた今後の注目ポイントなどについて解説しました。
本記事が、Lootの活用事例の一つである「Loot: Explorers」の概要・注目ポイントなどについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立ったのであれば幸いです。
LootというNFT自体がフルオンチェーンでコンポーザビリティの塊なので、今回紹介したLoot: Explorersのような『地続きなNFT』を生み出しやすい環境になっています。
本メディアでは、Loot: Explorersだけでなく、他にもLootのNFTから派生したNFTについて引き続きたくさん紹介・解説していきたいと考えておりますので、Loot周りの情報をキャッチアップしたいという方はぜひ今後ともご活用いただけますと幸いです。
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