【日本語訳】Building Expansive NFT Universes: CC0, Fidelity, & On-Chain Bundling

どうも、イーサリアムnavi運営のでりおてんちょーです。

イーサリアムnaviでは、毎日大量に流れてくるクリプトニュースを調査し、その中でも面白いトピックやクリプトネイティブな題材を選び出し、それを分かりやすく読みやすい形でお伝えしています。パラパラと内容を眺めているだけでも、事業やリサーチの新たなヒントに繋がることがあります。世界の最先端では、どのようなクリプトコアな試みが行われているのかを認識するだけでも、 思わず狭くなりがちな視野を広げてくれるでしょう。

今回は、「Building Expansive NFT Universes: CC0, Fidelity, & On-Chain Bundling」という素晴らしい英文記事について、著者のSimon de la Rouviere(@simondlr)さんに許可を取った上で日本語訳させていただきました。

Simon氏はUntitled Frontierのファウンダーであり、ライター (fiction + blog)・アーティスト・コーダー・ミュージシャンなど幅広い分野で活動されています。

ぜひ彼のブログもご覧になってみてください。

さて、本記事を読むと、以下のことなどについて理解できるようになります。

  • 「NFT×CC0」がもたらすポジティブな効果
  • 拡張性のあるNFTがどのような特徴をもっているのか
  • どのようにして人々に二次創作を促すのか

本記事が、NFT・CC0・NFTにおける二次創作などについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的または投資上のアドバイスとして解釈されることを意図したものではなく、また解釈されるべきではありません。ゆえに、特定のFT/NFTの購入を推奨するものではございませんので、あくまで勉強の一環としてご活用ください。

「定期購読プラン」の詳細はこちら

「定期購読プラン」は現在、トライアル期間を設けているため、初回は30日間無料でプランにご登録いただけます。この機会にぜひお試しいただき、サービスの魅力を体験していただければ幸いです。

※ 1ヶ月間の無料トライアル期間終了後に、自動的に有料プランへと移行します。
※ 無料トライアル期間中にご解約いただければ、ご利用料金は発生いたしません。


目次

拡張性のあるNFTユニバースの構築:CC0・Fidelity・オンチェーンバンドル

原文:Building Expansive NFT Universes: CC0, Fidelity, & On-Chain Bundling

NFTのクリエイティブユニバースは、

  • フリーIP
  • 新しいエコノミクス
  • リミックス

に重点を置く、エキサイティングでワイルドな実験段階に突入しています。

これらのユニバースが発展していく中で、成功へと導くための3つの重要なコンポーネントがあります。

  1. 主にクリエイティブ・コモンズ・ゼロ(CC0)のような形での寛容なライセンス
    これは、オリジナルと派生物の両方にとってプラスとなる創造的なリミックスを可能にします。
  2. 想像力をかきたてるlow fidelity(低忠実度)+メタデータに注目。
    low fidelityは、より高解像度の解釈へのリミックスを可能にします。
  3. メタデータをオンチェーンバッグに分類することで、プロジェクトはバンドルによる拡張を方向づけできます

これらの要素が組み合わさって、まったく新しい種類のメディア・フランチャイズが形成されるのですから、無視できない存在になるはずです。これにより、自由で豊かなIPを獲得し、協力者全員に富をもたらすことができるようになるのです。

それでは、3つのパートをそれぞれ見ていきましょう。

1 正統性とCC0 NFTのフライホイール

フライホイール

NFTは正規の解釈を参照します。例えば通常、ファイルやオンチェーン画像へのリンクを参照します。NFTの保有は、参照する画像の著作権とは別のものです。

多くの場合、NFTに何が起ころうとも、著作権はオリジナルの作成者が保持します。このため、通常NFTの保有者は、「参照の保有権」を享受することのみに制限されます。NFTの保有者は、参照された画像を他の方法で、特に商業的に使用することを禁じられています。

価値はNFTが表すものから得られ、ブロックチェーンの不変のタイムスタンプエンジンは特定の参照を正当化するのに役立ちます。トークンが参照とは別にあるにもかかわらず、保有することが望ましいとされるようなコード化されたさまざまな「シグナル」があるのです。

画像そのものは(通常)不変にコード化され、望ましさの大きな割合を占めますが、NFTに「サインオフ」したのが誰なのかも非常に重要なポイントです。NFTの価値の多くは、特定の人物によるタイムスタンプ付きの暗号署名によって正当性が保証されることによって得られるものです。それは、文化的なオブジェクトに対して、時間を通して社会的な関係を維持し、埋め込むための焦点となるエンジンなのです。

署名された文化的なオブジェクトの保有権に向けて構築されたこの正当性のエンジン全体は、派生作品にも力を与えています。

歴史的に見れば、二次創作者は通常、

  • 二次創作IPを商品化できないこと
  • 二次創作IPが上流に送り込むアップサイドを保有できないこと
    (二次創作は、潜在的な収入源のアテンションを、原作者のために上流に向ける。)

を満たす必要がありました。

原作者にとって、派生商品を認めるということは、潜在的な収入と創造的なコントロールの両方を失っても構わないということでもあります。また、劣悪な二次創作物は、原作者に悪影響を及ぼすこともあります。

このようなインセンティブは、従来のIPによるNFTを用いた派生作品にも存在しますが、原著作者がIPの自由な商業化を許可している場合には、より強い整合性を持つようになります。NFTがあれば、二次創作者は二次創作物だけでなく、二次創作物の上流に送り込んだ成功物からも利益を得ることができるため、プラスのインセンティブを得るための価値調整がより強固になります。二次創作者が原作のNFTを保有すれば、二重の利益を得ることができるのです。

例えるなら、ハリーポッターの二次創作に成功すれば、ハリーポッターの杖の売り上げで収入を得ることができるようなものです。現在でも、それが可能な場合もあります(例えば、ディズニーの株を持っていて、スターウォーズのスピンオフ作品を上手に作れば)。もちろん、これはスピンオフ作品を作ることができれば、現実的に可能なことです。直感に反して、金銭的な参加をより容易にすることで、クリエイティブ・コモンズ・ゼロはより儲かるようになるのです。

原作者にとっても、

  • その後の二次販売でロイヤリティを得ることができ、上流に送られた価値の増加を捕捉できる
  • 今後の作品や販売(原作または派生作品)に活用できる注目度と影響力を得られる

などの理由から、これを望んでいるのでしょう。

フライホイールは以下の通りです。

  1. 人物AがCC0コンテンツを作成する。
  2. CC0 コンテンツの NFT #1 を人物 B に販売する。
  3. 人物Bは派生的なCC0コンテンツを作成することを決定する。
  4. 人物 B は、CC0 コンテンツの派生的な NFT #2 を人物 C に販売する。
  5. Cさんは、その派生作品をとても気に入り、オリジナルのNFT #1を購入することにした。
  6. このように Aさんは、販売からロイヤリティを得る。Bは、二次創作物の販売とオリジナルNFTの販売から収益を得る。Cは、幸せなコレクターである。
  7. Cは、NFT#2またはNFT#1の二次創作を決定……(以下、同じ)。

このモデルはまだ初期段階ですが、多くのプロジェクトがこの相互受粉を利用しています。上げ潮がすべての船を持ち上げ、フリーIPリミックスのテーマパークのワンダーランドへと導いています。

以下に例を挙げます

Jenkins The Valet

このプロジェクトでは、あるチームがBored Apeをクラス分けし、ヨットクラブで起こる物語を語るストーリーテラーに仕立てました。注目すべきは、このプロジェクトに参加するために、自分たちで「鍵」となるNFTを販売したことです。

Yuga Labsの今後のOtherside

Yuga Labs社(Bored Ape Yacht Clubの制作者)が開発中の仮想世界では、さまざまなNFTユニバースが「共存」できる可能性を示すシーンがあるそうです。

左奥から右手前まで: Nouns, Meebits, World of Women, Cool Cats, Mutant Ape Yacht Club, CrypToadz, CryptoPunks.

例えば、CrypToadzのIP契約書をご覧いただくとわかります:”法律の下で可能な限り、GremplinはCrypToadzに対するすべての著作権および関連・隣接権をGremplinによって放棄した。”

Renegade Comics

Renegade Comicsは、ユニバースからIPを取り出し、それをコミック化した事例です。今回のケースは「Chain Runners」からの引用です。

出典:Twitter

Blitwear

Blitmapsのグラフィックにインスパイアされたこのプロジェクトは、それを発展させ、物理的な衣服と交換可能なデジタルファッションを作りました。

出典:OpenSea

Nouns Center

これらの派生作品はたくさんあり、ここですべてカタログ化するのは不可能です。NounsDAOについては、その派生作品をすべてカタログ化しているサイトもあります。
https://nouns.center/projects

これらの中で興味深いのは、オリジナル/正規の参照がlow fidelity(低忠実度)であることです。

つまり、ピクセル化されていたり、単純化されていたりする傾向が現れていることです。

これは、ピクセル化されたCryptoPunksのような初期の顕著な例をコピーしたためかもしれませんが、low fidelityなプロジェクトに、創発的な価値が転送されているのです。また、成功したプロジェクトの将来は、低忠実度のまま、あるいはさらに進んで、正規の実装は単なるメタデータになるとも考えています。

2 忠実度(Fidelity)とMetadataによる拡張性

子供の頃、枝は剣でも銃でも杖でも何でもよかった。しかし、プラスチックのおもちゃの剣が本当に銃になることはあり得ません。

忠実度が低いものほど、リミックスや再解釈が可能な場合があります。忠実度が高ければ良いというわけではないのです。

(↑)2022年の4Kハイビジョンテレビ
(↑)90年代に発売されたブラウン管テレビ

遊びや広がりを誘うには、正規の参照元の解釈の自由度が高い方がやりやすいのです。より忠実度の高いおもちゃよりも、想像力で木の枝を広げる方が簡単なのです。

例えば、Chainrunnersを見てみましょう。 彼ら自身の拡張パックの1つは、彼らの正規の参照からの忠実度を高めることを目的としています。

また、HyperLootから派生したコンセプトアートでは、Nouns、CrypToadz、Blitnautsに高解像度が追加されているのが確認できます。

出典:Twitter

これは、いろいろな意味でNFTのゲームのあり方を示していると言えるでしょう。ゲーム業界からは、NFTをゲームに再利用することはできない、それはゲームの仕組みに反するという正当な批判があります。

しかし、

  • CC0
  • ベースレベルの忠実度が低い

という理由により、ゲームでのNFTの使用は正規の画像/ファイルを単に再解釈したものに過ぎないのですから、それは問題ではありません。

プロジェクトによっては、単にゲームに使えそうな追加ファイルにアクセスできるようにするだけで、それすらも必要ないものもあります。Chainrunners XRはファイルを提供しますし、Meebitsもそうですし、Forgotten Runesもそうです。

しかし、上の画像は、リミックス作品がCC0であれば、正規のファイル/画像に依存する必要がないことを示しています。

価値は再解釈から生まれるものであり、正規の参照が低忠実度であれば、再解釈はより容易です。今後のNFTプロジェクトでは、標準的なリリースはそのtraitsだけにして、最初の派生物は何らかの視覚的な伴奏にすると想像しても、ばかばかしいことではありません。そうなれば、通常1つしかないコレクションが、2つになるのです。

ただ、唯一の問題は、クリエイティブコントロールを失ってしまうという問題です。

したがって、このフライホイールはすべてのクリエイティブな作品に適しているわけではありません。

プロジェクトによっては、創造的なコントロールをカオスに手放したいと思うものもあれば、そうでないものもあります。

Fluf World(CC0ではない)のような寛容なライセンスプロジェクトでは、まだこの緊張を見ることができます。

お客様は、ライセンス契約に基づき、関連するNFTを保有し管理し続ける限り、お客様のFLUFおよびその特定のキャラクターの基礎となるアートに関する非独占的な商業権を保有することになります。NF Labsの書面による許可なく、FLUF WorldブランドやFLUFのロゴを含む登録商標を使用する権利はございません。NFTの保有権は、当社のスマートコントラクトによって完全に媒介されます。いかなる時点でも、私たちはNFTの保有権を押収、凍結、またはその他の方法で変更することはできません。
あなたはこれらの権利の一部を他の商業プロジェクトに譲渡することができますが、将来あなたのNFTを譲渡する場合は、あなたが既に譲渡したこれらの権利に従うものとします。FLUFワールドのキャラクターを衣服や商品に載せたり、ビデオゲームやビデオプロジェクトに登場させたり、FLUFを好きなように扱うことができます。ただし、「FLUF」という名称は、FLUFの名称または番号と直接関連し、保有するNFTを示すものでなければ、いかなる商業製品にも使用することはできません。お客様は、ヘイトスピーチ、人種差別、ポルノ、または違法なコンテンツを含むプロジェクトまたは派生作品に、お客様のFLUFを使用しないことに同意するものとします。

出典:Fluf World’s IP agreement

これはかなり合理的です。ヘイトスピーチだらけの派生作品が成功すると、プロジェクト全体や後続の派生作品全てに影響を及ぼしかねません。

CC0ではそれを避けることはできませんが、プロジェクトが本当にポジティブでユニバースを拡張するような派生物を確保する1つの方法は、そのプロジェクトのスタイルに対してインセンティブを与えることです。

これまで紹介したプロジェクトのほとんどは、主にアバター/アイデンティティ・プロジェクトです。その性質上、必ずしも拡張性を誘うものではありません。

単にCC0で忠実度が低いと楽ですが、単にそのままでも…ちょうどいいんです。Chain Runnerは、拡張を促されることなくそのままでも楽しむことができるのです。では、何があなたを誘っているのでしょうか?

現状、これらのプロジェクトの多くはソーシャルクラブであり、メタバース的なコンテンツ(例:Yuga LabsのOthersideのような仮想世界で全員で遊ぶ)に展開したいと考えています。そのため、このIDを身につけ、TwitterやDiscordのプロフィール写真に設定し、遊ぶように誘っているのです。

しかし!アバターは特定の種類の拡張を誘う一つの方向性に過ぎません。まだ全く未開拓の大きなカテゴリーの広がりがあります。アバターが最初であることは必要だと思いますが、この先は広がっていくでしょう。メタデータファーストのアプローチで重要なのは、メタデータレイヤーをオンチェーン化することです。

現在、多くのプロジェクトで、メタデータは別個に存在しています。拡張のためのAPIはありますが、あくまでWeb2.0的なものです。同じ基板には存在しないのです。メタデータが同じ基板上に存在するNFTの世界は、より広範な相互受粉を可能にし、特定の方向への拡張を方向づけることを可能にします。

そんな(アバターの先にある)バリエーションのひとつが、”bag”です。最後の節でLootとDopewarsを見ていきます。
CC0・低忠実度・そして特定のエリアへの拡張を方向づけることによって、これらの構成要素をすべて使用した拡張性のあるNFTユニバースを構築していることを紹介しましょう。

3 The Bag: 拡張の方向性

Lootは、現在のPFPの流行を取り入れ、純粋なメタデータにしました。特徴(traits)がすべてです。正規の参照は単なるテキストのbagです。

“スタッツ、画像、その他の機能は、他の人が解釈できるように意図的に省略されています。”

出典:OpenSea

特に正規のイメージを持たないことで、拡張性を演出しているのです。これにより人々は、独自の解釈を生み出してきました。

Loot Characterは、付属のNFT imageをmintすることができます。

Hyperlootは、新進気鋭の解釈です。

これは、「bag」の内容を直接表現するだけでなく、さらに興味深いものになっています。

traitsはオンチェーンにあるので、他のNFTプロジェクトが自分の派生品に使うことができる:メタデータがオンチェーンだからこそ、こうしたプロジェクトが可能になるのです。

Genesis Projectはそのような例です。

各バッグには、最低1つ、前に “of “がつくアイテムが入っています。このLoot bagsは、「オリジナル」または「Genesis adventurer」たちからシャッフルされたものであることが、コレクターたちによって発見されたのです。そこで、Genesisプロジェクトは、このLootバッグの接尾辞「of」をもとに、「mana」を抽出することを目的とした収集ゲームです。

元のバッグとは別に正しく組み合わせることで、このGenesis adventurerたちを示す新しいバッグを召喚して、再現することができるようになりました。

このcomposabilityが理由で、直接の派生物だけでなく、隣接する派生物をも誘引しています。

Loot Realmsがその一例です。

こちらも、低忠実度を利用して拡張するという点で、最適な例と言えるでしょう。

全てがレイヤー化されており、この相互作用はメタデータのレベルでプレーすることによって機能します。拡張はオンチェーンバンドルによって方向づけられます。

また、メタデータをオンチェーンしてバッグに持ち込むことで、この拡張がうまくいった例もあります。Dopewarsです。その正規のNFTも単なるテキストのbagです。

Dope Warsでは、正規のNFTを使用して、別々のgear NFTに分割することができます。

これを今度はHustlerに組み替えることができます。

Lootスタイルのバッグは、これらがすべて組み合わさって、広がりのあるユニバースを作ることができる好例です。CC0 IP・低忠実度の正規のNFT・バンドルされたバッグとオンチェーンメタデータによる拡張の方向づけ。

NFTスペースにおいても、一つの正規の表現があるメタバースという考え方は時代遅れなのです。ほぼすべてのNFTは、NFTとその正規の解釈を組み合わせています。例えば、CryptovoxelsプロットのNFTは次のようになっています。

出典:OpenSea

このメタデータはあなたに、プロットのtraitsを示しています。

しかし!中身は表示されませんし、オフチェーンメタデータにリンクしています。この情報をオンチェーンで使うことはできません。

私にとって、これからのNFTユニバースの「場」は、まず消耗品であるオンチェーンバッグがメインになると考えています。それはおそらく、CryptovoxelsよりもLoot Realmsのようなものでしょう。体験の解釈は、特定のUI(または「ビューア」)に依存することになるでしょう。

世界は主にメタデータであり、残りは解釈となります。最近の「メタバース」という用語に何らかの肉付けがあるとすれば、本当は、メタデータのpluriverse(多元的な世界)になるでしょう。

また、標準規格ができた場合、オブジェクトをbagに解析する方法や、ミックス・リミックスをおこなう場合についてのカスタムルールを目にする日もそう遠くはないでしょう。

bagはカテゴリー分けによる拡張を方向づける一例ですが、ここにはまだ探されていないカテゴリーがありそうです。真のメタデータ「プロット」は、1つの土地に追加/構築/拡張する方法のはずです。ここには、特定の種類のNFTを組み合わせたり、組み替えたりする方法があり、まだ未開拓の分野です。

また、「本」は面白いメタデータの束になるかもしれません。主に、時間が経過し、より多くのメタデータがオンチェーンに移動すると、イベントを追跡して特定の「本」にバンドルすることができます。また、オンチェーンイベントを通じて語られる物語という、新しい種類の「本」もあり得るでしょう。

Takens Theoremは、オンチェーンイベントを強調し、NFTにつなげることで有名です。

出典:twitter.com/takenstheorem/status/1409736653560815617

彼らのプロジェクト「the mesh」において、あなたのNFTは、あなたが保有する歴史的プロジェクト(共有基板)と、the mesh内の他のNFT保有者との関係に基づいて変化します。このアートネットワークに投稿すると、みんなのNFTも変化します。

これがスタートです。この事例は、アートプロジェクトです。私たち全員がタイムスタンプを押している共有の公共基板を視覚化したものです。

アバターがお互いの過去にリンクされるなど、ストーリーテリングの世界としてどのように見えるでしょうか?ブロックチェーンにおける主張?😅

質問と結論

私の評価は間違っているかもしれません。lower fidelityである(忠実度が低い)ことは本当に重要なのか?

BAYCのような著名なNFTコレクションは低忠実度の写真を持っておらず、オンチェーンメタデータのbagに繁栄していない。

しかし、それは寛容です。

つまり、この3つの要素のいくつかのバリエーションは、それが役立つことを意味するかもしれませんが、ここから新たに何が可能になるかを見る方が興味深いと思うのです。

Lootは最高のプロトタイプの例ですが、これが最後とは思えません。

CC0が長期的に最も有効なのか、それともこのフライホイールは我々が予想するほど強くないのか?

オンチェーンメタデータとバンドルは、果たしてどこまで面白い拡張を可能にするのでしょうか?

これらの疑問はいずれ検証されるでしょうが、少なくとも創発的な文化のための肥沃な土壌を提供するものであり、私は常にそれにベッドするつもりです。オープンなAPIと自由な文化を持つタイムスタンプエンジンで、何が可能になるのか。少なくとも、私たちがこの世を去った後も、その間にできた友人たちは、ずっとこのエンジンに組み込まれているはずです。

まとめ

本記事では、「Building Expansive NFT Universes: CC0, Fidelity, & On-Chain Bundling」という素晴らしい英文記事について、著者のSimon de la Rouviere(@simondlr)さんに許可を取った上で日本語訳させていただきました。

本記事が、NFT・CC0・NFTにおける二次創作などについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立ったのであれば幸いです。

また励みになりますので、参考になったという方はぜひTwitterでのシェア・コメントなどしていただけると嬉しいです。

今回の記事の中でSimon氏がピックアップしていたNFTプロジェクトには、筆者がかねてから取り上げてきた題材が多く含まれていました。

よって、イーサリアムnaviの方向性とマッチしている箇所が多かったということもあり、今回は日本語訳した記事としてアップさせていただくことができました。

近頃、NFTのおける二次創作の波が一段と加速してきている印象を筆者は受けているため、引き続きこのムーブメントについての情報を追いつつ、本メディアを通した発信に努めてまいりたいと思います。

イーサリアムnaviを運営するSTILL合同会社では、web3/crypto関連のリサーチ代行、アドバイザー業務、その他(ご依頼・ご提案・ご相談など)に関するお問い合わせを受け付けております。

まずはお気軽に、こちらからご連絡ください。

みんなにも読んでほしいですか?
  • URLをコピーしました!
目次