新進気鋭かつ野心的なLootインスパイア |Optimism・StarkNetでも展開するフルオンチェーンNFTプロジェクト「Dope Wars」について解説

どうも、でりおてんちょーです。

今回は、HIPHOP文化にインスパイアされたPlay-to-Earnゲーム × メタバースプロジェクトを標榜する「Dope Wars」について紹介・解説していきたいと思います。

本プロジェクトは、Lootのインスパイア(後述しますがNFTのソースコードはほぼ同じ形式)NFTでもありつつ、OptimismやStarkNetなどL2ネットワークでの展開もおこなっている、新進気鋭かつ野心的なプロジェクトです。

2021年3Qにローンチされており、執筆時点におけるDiscord参加人数は8,031人・Twitterフォロワー数は14.080人であり、規模感としても今後が楽しみといったフェーズのNFTプロジェクトです。

ということで今回は「Dope Wars」について取り上げていき、その概要やコンセプトなどを紐解いていくことで、Dope Warsの実態を理解していただくことを目的とします。

でははじめに、この記事の構成について説明します。

STEP
「Dope Wars」とは

まず、執筆時点における公開されている情報をもとに、「Dope Wars」プロジェクトの概要からロードマップ・FAQなどについて、深掘りして解説いたします。

STEP
「Dope Wars」の注目ポイントを解説

最後に、筆者の私見を交えながら「Dope Wars」プロジェクトが注目に値するポイントについて解説いたします。

本記事が、Dope Warsの概要やその注目ポイントなどについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

※本記事は特定のFT / NFTの購入を推奨するものではありません。あくまで勉強の一環としてご活用ください

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目次

「Dope Wars」とは

出典:dopewars.gg

概要

出典:dopewars.gg

Dope Warsは、HIPHOP文化にインスパイアされた「Play-to-Earnゲーム × メタバース」のプロジェクトです。

の影響も受けたプロジェクトであり、オープンソースかつコミュニティ主導による完全分散型なプロジェクトであることを標榜しています。

また、このオープンな環境によって、『開発者やコントリビューターたちがDope Wars NFTホルダーのために、際限のない独自ゲームの提供を可能にする』と謳っています。

ではここからは、本プロジェクトで重要要素となる以下の4種類のNFTについて、順を追って解説してまいります。

  1. Hustler
  2. Dope NFT(ERC-721)
  3. $PAPER(ERC-20)
  4. Gear(ERC-1155)

Hustler

出典:dopewars.gg/about

Hustlerは、Gear(装備品)NFTを装備したり外したりすることができる、設定可能なキャラクターNFTです。

Hustlerのアートワークは、元となるDope NFTと呼ばれるバンドル型のNFT(※詳細は後述)から個々のGear(装備品)NFTをclaimし、Optimism L2ネットワークでHustler NFTを少額のgas代でmintすることで作成されます。

出典:Dope Wars Game Guide DOPE NFT and HUSTLER GUIDE

Hustlerのアートワークはすべてブロックチェーン上に保存されるいわゆるフルオンチェーン型であり、Swap Meet(Dope Wars専用のマーケットプレイス)を利用していつでもそのアートワークをカスタマイズし、変更することができます。

HustlerにGear NFTを装備するためには、以下2種類の方法があります。

  1. claim可能なDope NFTからアンバンドルして、9個のDope Gearを持つHustlerをmintする。
  2. Quixotic(Optimismチェーン上で稼働するNFTマーケットプレイス)でGear NFTを単品で購入する。

Dope NFTからアンバンドルすると9個のGear NFTが生成されますが、実はHustlerにはさらにアクセサリー用の枠が1つあるため、合計10個のGear NFTをHustlerに対して装備することができます。

アクセサリー枠はHustlerトークンの特徴のため、オリジナルのDope NFTには存在しないのですが、この設計意図は「アクセサリーをゲームプレイに影響を与えない装飾アイテムとして扱うため」です。

Hustler1つにつき設けられている装備枠は、以下の10個です。

  1. Weapon(武器)
  2. Clothes(服装)
  3. Vehicle(車体)
  4. Waist(腰部)
  5. Drugs(薬物)
  6. Shoes(靴)
  7. Gloves(手袋)
  8. Necklace(ネックレス)
  9. Ring(指輪)
  10. Accessory(アクセサリー)
DOPE NFTのオリジナルsvg画像では、「④Waist」枠は表示されていません。
しかしオンチェーンデータには存在するため、Hustlerの装備枠として利用可能です。

先ほど述べた通り、Hustlerのアートワークはオンチェーンで生成されるため、装備セットを変更するとオフチェーンとの接点なしで、Hustlerのアートワークが更新されます。

Hustlerは、近いうちにSwap Meetでもトレードできるようになるそうですが、現在はQuixoticでのみトレード可能です。

Swap Meet 2.0では、すべてのDope Gearがトレード可能になる予定です。
Swap Meetガイドはこちらをご参考ください。

Dope NFT(ERC-721)

出典:dopewars.gg/about

2021年9月のフェアミント時に、必要経費はgas代のみというかたちで、$PAPERとGearのランダム限定NFTバンドルが8000個リリースされました。

Dope NFTには、属性、レアリティスコア、乗り物1つが擬似ランダム生成された、装備可能な装備品8個が含まれています。

アートワークを見ていただけると分かる通り、これはLootをモチーフにしたNFTコレクションであるとも言え、実際コントラクトのソースコードを確認したところ非常に似たような記述がなされていました。

出典:OpenSea

ERC-721規格であるDope NFTは、保有者に対して以下のようなユーティリティを提供します。

  1. 今後リリースされるゲームで使用されるHustlerキャラクターの作成
  2. $PAPERトークンのClaim権
  3. DAOのProposalに対するガバナンス投票権(Voting & Proposals
  4. その他未定事項(エアドロップ権・ステーキング用途・メタバース内でのDope Passなど)
出典:dopewars.gg/swap-meet

先ほどご紹介したSwap Meetを利用することで、①, ②の権利獲得が可能な状態かどうかを確認できます。

上画像のように「Can Claim Gear & Initiate Hustler」と書かれていれば①のユーティリティを受けられますし、「No $PAPER To Claim」と書かれていれば②のユーティリティは受けられません。

後述しますが②の$PAPERは、1つのDope NFTにつき一度だけClaimできる仕様のERC-20トークンです。

どちらの権利も既に誰かによって行使されている場合は、③のガバナンストークンとしてのユーティリティを保持するNFTとして機能します。

$PAPER(ERC-20)

出典:dopewars.gg/about

$PAPERは、Dope Warsのゲーム内通貨という役割を担った、Ethereumチェーン上のERC-20規格のトークンです。

$PAPERはもともと、Dope NFT1つにつき125,000枚がclaim可能な仕様で配布されており、各NFTは一度だけ125,000枚の$PAPERをclaimすることができます。

※現在のNFT保有者に関係なく、各NFTに許可されたclaim回数が『一度だけ』です。

出典:dopewars.gg/swap-meet

一番左側のDope NFT(DOPE #680)は、$PAPERのClaim権がまだ未使用であることを表しています。

$PAPERの供給量は現在10億枚に固定されており、DAOガバナンスの投票によって増やすことも可能となっていますが、執筆時点におけるDAOのコンセンサスでは必要ないと考えられているそうです。

ゲーム内や、より広範なエコシステムの詳細が設計段階の終わりに近づいたとき、Dope DAOはコントラクトから$PAPERの供給量を増やす能力を完全に取り除くのかもしれませんが、詳細は未定です。

Gear(ERC-1155)

出典:dopewars.gg/about

Gearは、L2 Optimismブロックチェーン上に存在する交換可能な装備品(ERC-1155トークン)であり、元となるバンドル型のDope NFTからclaim(アンバンドル)することで生成されます。

このclaim処理により9つの独立したNFTアイテムが生成され、少額のgas代で利用できるSwap MeetQuixoticのようなマーケットプレイスを使用することにより、それぞれ個々に独立した取引および装備(※装備は現在Swap Meetのみ対応)が可能となります。

出典:dopewars.gg/swap-meet/gear

過去の主なイベントなど

Dope Wars公式が過去におこなったイベントなどについて、話題性のあったものにピックアップして完結にご紹介いたします。

旧正月のエアドロップ

出典:dopewars.gg/about

2022年2月1日〜2月15日まで、旧正月を祝してチャイナタウンからGearアクセサリーが無料でドロップされるキャンペーンが開催されました。

このエアドロップでは、2022年1月31日までに作成されたすべてのHustlerが対象となりました。

DOPE Mix Volume 1

出典:dopewars.gg/about

世界的に有名なDJ Green Lanternが、Dope Warsのために特別に作ったオリジナルの公認HIPHOP-MIXを公開し、Twitchでライブ配信されました。

こちらは、DOPE DAOのメンバーであるThe Source MagazineのShecky Greenの協力のもと、ラップ界のトップアーティストとのオリジナルミュージックEP制作が実現されました。

“DOPE WARS” MIXはこちらから視聴可能です。

今後の予定

Web3との統合 + その他

出典:dopewars.gg/about

Dope WarsのHustlerを購入すると、複数のゲーム環境に配置できるプラグイン可能なゲームキャラクターを入手できるそうです。

今回は第一弾として、Play-to-Ownソーシャルメタバースを標榜する「Worldwide Webb」との統合を発表しています。

今後は、さらにHustlerが利用できるスペースを増やしていくことで、あらゆるメタバースプロジェクトにおける基盤アセットとしての地位を築こうとしているように見受けられます。

StarkNet上でのPlay-to-Earnゲーム

出典:dopewars.gg/about

Ethereumチェーン上で稼働するパーミッションレスの分散型ZK-Rollup「StarkNet」上で、彼らのゲームをアダプションさせようと試みています。

StarkNetは執筆時点において、非常に期待されているL2ネットワークの一つです。

Dope Warsの運営チームが、現在対応しているOptimism L2ネットワークに加えてStarkNetにも対応しようとしている姿勢は、高く評価できるでしょう。

既にStarkWareチームが共同出資しており、建設中のゲームエンジンで成果を上げているそうなので、今後の展開に期待したいと思います。

Turf

出典:dopewars.gg/about

Turfは、文脈を踏まえて翻訳すると、ギャングの縄張り・しまという意味になります。

Dope NFTと$PAPERトークンをステークして『STREETCREDトークン』を獲得し、そのトークンでゲーム内で役立つメタバーステリトリー$TURFを購入できるようにしようとする試みです。

STREETCRED:譲渡不可能な(transferできない)レピュテーショントークン。Dope Warsプレイヤーの属性となり、エコシステムへの貢献を表すものとなる。
参考:DIP-24: The Hustle Part 1

$TURFは、Dope Warsエコシステムのロケーション・レゴとして機能するように設計されていくそうで、この拡張によってDope Warsゲームの仕組みが強化され、DopeWars Metaverse (Decentraland + GTA sandbox combo)の土地保有権の設計が可能になると言われています。

つまり、メタバースを標榜するプロジェクトによくある「土地」のようなものに該当し、今後のローンチ予定に組み込まれています。

Turfの詳細はこちら:DIP-TURF: Dope Wars Territories

「Dope Wars」の注目ポイントを解説

最後に、筆者の私見を交えながら「Dope Wars」プロジェクトが注目に値するポイントについて解説いたします。

HIPHOPのカルチャー・思想・イデオロギーに着目

筆者はHIPHOPが好きで、よく音源を聴いたり文化・歴史について調べているのですが、Decentralized・Composabilityなどいわゆるブロックチェーンにおけるイデオロギーと、HIPHOPそのもの相性は非常に良いのではないかと考えています。

最近では、Snoop Dogg氏が音楽NFTの先進的な試みを打ち出していることも筆者は注目しており、彼の思想や考え方から生み出された先進的な作品の数々は、とてもブロックチェーンのイデオロギーともマッチしたものになっていると感じています。

Dope Warsも、HIPHOP文化にインスパイアされたプロジェクトであることから、ブロックチェーンのイデオロギーと乖離しない違和感のないプロジェクトになるのではないかという意味で、密かに期待しています。

オンチェーンでの完結に対する強いこだわり

出典:Dope Wars Game Guide DOPE NFT and HUSTLER GUIDE

本プロジェクトは、各NFTのアートワークをオンチェーンで保持しているだけでなく、NFT保有者がアートワークを後から自由にカスタマイズして、オンチェーンで上書き保存することをも可能にしています。

これは、Ethereumメインネットだけではなかなかコスト的な意味合いで実現が難しいと考えられますが、Optimism(今後はStarkNetも含め)L2ネットワークを活用することにより、実現を可能にしています。

Ethereum以外のL1チェーン・サイドチェーンなどを活用せずに様々な試みを実行している点で、筆者は主体運営チームがEthereumエコシステム内での展開に強いこだわりをもっているのではないかと推測しています。

これにより今後、Dope Warsがプロトコルレイヤーとして他プロジェクトに活用されたり、派生作品が生まれやすい土壌が形成されるなど、さまざまな副次的効果が出てくるのではないかと期待しています。

DAOとして上手く機能するか

これは現時点における注目ポイントというよりも、長い目で見たときに注目すべきポイントであるという意味合いになりますが、Dope WarsのDAO「Dope DAO」が上手く機能していくのかどうか、筆者は関心を抱いています。

例えば、NFTプロジェクトにおけるDAOの代表事例としてNounsDAOのガバナンスモデルが挙げられます。

詳しくは上記事をご参照いただきたいですが、NounsDAOはNFTの一次売上を全額DAOのトレジャリーに納めるモデルです。

この一連の仕組みは、スマートコントラクトにSolidityという開発言語を用いて記載されており、いわゆる自律的な仕組みとして資金源が確保されるように機能しています。

それに対してDopw Warsは、DAOトレジャリーの資金源を「規範」によって確保しようとするモデルとなっています。

具体的には、Dope NFTなどをはじめDOPEエコシステムを利用した派生/拡張プロジェクトを構築した際、そのプロジェクトの売り上げの5%分のトークン(ETH・独自トークンなどの形式)を直接Dope DAOのトレジャリーに送ってもらうように、「規範」として促しています。

DOPEエコシステムを成長させるための新しいアーティストやビルダー、コミュニティのメンバーに対してDAOトレジャリーから資金を提供し、その一方で彼らがお金を稼いで成功したら、その資金が他の人を助けられるようにトレジャリーに還元することを可能にするモデルであると謳っています。

これは、プロトコルベースで資金流入源が担保されているNounsDAOと比較すると真逆のモデルとも言え、中長期で機能するかどうかに注目しています。

個人的な予想としては、Web3プロダクトには「姿勢/態度/思想」のようなものがより一層重要視されると考えているため、派生プロジェクトである程度の売り上げが出続ける限りは機能していくと思います。

理由としては、そもそも派生プロジェクトがまったく売り上げの立たないものばかりであれば還元されないですし、また売り上げが発生したプロジェクトから仮に規範を守らないものが出てきたとしても、それは多くの人から受け入れられないものになり廃れていくはずだからです。

DOPEエコシステムの恩恵を享受する以上、少なからず元のコミュニティメンバーも幾許か流入することになるため、規範を守らない派生プロジェクトはコミュニティの力によって廃れていくでしょう。

出典:Etherscan

ちなみに余談ですが、Dope DAOのトレジャリーには執筆時点で約122.5ETHがプールされており、こちらはマルチシグウォレットにより管理されています。
この資金が今後着々と増えていくのかそれとも枯渇してしまうのか、見守っていきたいです。

長くなってしまいましたが、以上の要素から筆者はDope Warsの今後の展開について注目しており、引き続き情報を追っていきたいと考えています。

まとめ

本記事では、Dope Warsの概要や注目に値するポイントなどについて、私見を交えながら解説しました。

本記事が、Dope Warsの概要や注目ポイントなどについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立ったのであれば幸いです。

また励みになりますので、参考になったという方はぜひTwitterでのシェア・コメントなどしていただけると嬉しいです。

最後に、Dope Warsの概要やその注目ポイントなどについて

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この記事を書いた人

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