NounsDAOからSmall Grants(少額助成金)を受け取った筆者が、NounsDAOから資金調達する方法について徹底的に解説【Prop Houseなど】

どうも、イーサリアムnavi運営のでりおてんちょーです。

筆者が半年以上前に書いたNounsDAOの記事ですが、今だに一番多くのPV数を集めていることは嬉しい一方で、昔の自分を越えられないことに対して歯痒い気持ちを抱き続けている今日この頃です。

さて、この所ありがたいことに「どうやってNounsDAOから資金調達するんですか?」といった旨のご質問・ご相談をいただく機会が増えてきました。

NounsというNFTやNousDAOについてご存知ない方は、以下の記事で詳しく概要などを解説しているので、先にこちらをご一読されることを推奨します。

まず前提として、NounsDAOはNFTの非保有者をも巻き込んでエコシステムを拡大させているプロジェクトの代表事例ですが、その一つの要因として「retroactive(遡及)な報酬を含めた豊富な資金調達機能」を備えていることが大きいと筆者は考えています。

NounsDAOから資金調達するためには、プロジェクトの規模・タイムラインなどに応じて、執筆時点では主に以下3つの方法から選択して資金調達をおこなう流れになります。

  1. Small Grants
  2. Prop House
  3. Proposals
出典:nouns.center/funding

しかし、これだけ見てもそれぞれ何が違うのか、そしてどういった手順を経て資金調達に至るのかが全く想像できないかと思われます。

ということで本記事では、実際にNounsDAOから資金調達をおこなうための具体的な方法、そしてどのような流れで資金調達を完了させるのかについて述べていき、NounsDAOから資金調達をおこないたい方がスムーズに作業に取り掛かれるようにすることを目的といたします。

でははじめに、この記事の構成について説明します。

STEP
資金調達方法①:Small Grants

まずは、おおよそ0.1ETH〜10ETHを必要とする小規模なプロジェクト向けの制度である「Small Grants(少額助成金)」について、概要や実際の申請手順などを解説いたします。

STEP
資金調達方法②:Prop House

続いて、おおよそ2ETH〜10ETHを必要とする中規模なプロジェクト向けの制度である「Prop House(Nouns Proposal Auction House)」について、概要や実際の申請手順などを解説いたします。

STEP
資金調達方法③:Proposals

最後に、おおよそ10ETH〜600ETHを必要とする大規模なプロジェクト向けの制度である「Proposals」について、概要や実際の申請手順などを解説いたします。

本記事が、NounsDAOから資金調達する方法やその概要、また具体的な手順などについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的または投資上のアドバイスとして解釈されることを意図したものではなく、また解釈されるべきではありません。ゆえに、特定のFT/NFTの購入を推奨するものではございませんので、あくまで勉強の一環としてご活用ください。

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目次

資金調達方法①:Small Grants

Small Grants(少額助成金)は、おおよそ0.1ETH〜10ETHを必要とする小規模なプロジェクト向けの制度です。

これから活動をおこないNounsDAOからgrantを受けるか、もしくはNounsを広めるための活動を既におこなっており、retroactiveに(遡及して)grantを受けることになったクリエイター向けのプランとなります。

背景として、Small Grants Committee(少額助成金委員会)というものがNouns proposal 13の可決によって設立されており、本制度で管理される資金は「柔軟な資金プール」として位置づけられています。

この委員会が設けている「柔軟な資金プール」は、例えば以下のようなケースで機能することを目的としています。

  • プロジェクトの資金調達が一刻を争うものである場合(正規の手順を踏んでいる時間的猶予がないなど)
  • 正式な提案(Proposals)をおこなうには請求する資金が少なすぎる場合
  • 既に終了したプロジェクトであるため過去に遡って資金を提供する必要がある場合(retroactive rewards)

ここまでで勘の良い方は察しがついているかと思われますが、Small Grants委員会では柔軟な資金提供を実現するために、「ある程度トラストな形式」でSmall Grantsの資金が管理・運営されています。

「ある程度トラストな形式」とは、Small Grants用の一部の予算があらかじめ一部のNounsホルダーに割当されている状態のことです。

ただそれ故に、小規模・単発・α版のプロジェクトが現れた際などに迅速に資金を提供することができることがメリットとしてあげられます。

そしてイニシャルでは、Small Grants委員会は以下のメンバーで構成されています。

出典:nouns.wtf/vote/13

Small Grantsの資金は「Gnosis Safe」というマルチシグウォレットによって管理されており、この資金を移動させるためには上写真4名(Noun 12, 16, 22, 32)のNounsホルダーのうち2名の署名を必要とし、Nouns DAOは主に象徴的なオーナー・バックアップ機能として位置付けられています。

また、委員会メンバーに対して直接提案して説得することで、少額のETHを貰うことなども可能です。

さらに、自分で提案・説得せずとも、他薦によってSmall Grantsが与えられるといったパターンも存在します。

例えば筆者は以前、Nounsの存在を広めるためにおこなった過去の活動に対して、retroactiveに評価していただきSmall Grantsを付与してもらった経験があります。

本件は、Nounder(NounsDAOのファウンダー)の一人である9999氏が、Small Grants委員会メンバーに対してアプローチしてくれたことにより、遡及報酬の発生へと至りました。

出典:Discord

最後に、申請から調達までの具体的な手順は以下です。

STEP
Discourseにサインアップ・ログインする

まずは、NounsDAOのdiscourseページでSign Up / Log Inをおこないます。

STEP
「New Topic」ボタンをクリック

ログインが完了したら、画面右上に表示される「New Topic」ボタンをクリックします。

STEP
リクエストを記入・投稿

ログインが完了したら、以下のような必要事項を記入して、完了したら「Create Topic」で投稿します。

  • 申請するプロジェクトの内容
  • それがどのようにNounsを広めるか(または既に広めているか)
  • プロジェクトが完了した場合、委員会が遡及資金を提供するかどうか、またどの程度の遡及資金を提供するか

他の人がリスト全体に目を通した際にproposalリクエストであることがわかるように、タイトルの前に「Small Grants: 」を付けてください。

STEP
連絡を待ちつつDiscordにも情報を流す

STEP3の後しばらくしたら委員会メンバーから連絡がきますが、公式Discord(#grants-and-retro-funding チャンネル)にDiscourse投稿のリンクを投稿して、委員会メンバーの目に留まりやすくすることも可能です。

STEP
承認されたらSmall Grantsを調達

STEP3の内容と、委員会メンバーからの質問に対する返答をもとに、Small Grantsを付与するにふさわしい内容であると判断されたら資金が提供されます。

以上がSmall grantsの概要と申請手順ですが、実は「日本Small grants group」というSmall grantsの日本支部も、既に存在します。

出典:Twitter

NounsDAOJAPANのDiscord(#💰|日本prophouse チャンネル)で、日本語で提案することが可能となっていますので、もしよければこちらも合わせてご活用ください。

資金調達方法②:Prop House

Prop House(Nouns Proposal Auction House)は、おおよそ2ETH〜10ETHを必要とする中規模なプロジェクト向けの制度です。

出典:prop.house

プロジェクト側は、定期的に(毎週)開催される資金調達ラウンドに提案を提出して応募し、「コミュニティ投票」で選ばれ勝ち上がることができれば、あらかじめラウンドに指定されたETHを受け取ることができます。

「コミュニティ投票」での投票権は、Nounsホルダーだけでなく一部NounsデリバティブNFTホルダーに対しても与えられています。(各Houseごとに異なる)

「一部NounsデリバティブNFTホルダー」とはどういうことか、まずは説明いたします。

出典:prop.house/explore

執筆時点では、上記7つのコミュニティProp Houseが運営されていますが、例えば上段左から2番目の「Lil Nouns」を見てみましょう。

出典:prop.house/lil-nouns

現在Round1の投票がおこなわれている状況ですが、このLil NounsのコミュニティProp Houseでは、NounsホルダーだけでなくLil Nounsホルダーも投票に参加することができるようになっています。

本来のProposalsであればNounsホルダーにのみ投票権利が与えられていますが、Prop Houseではもう少し裾野を広げて、一部NounsデリバティブNFTホルダーに対してもそれぞれのハウスで投票権利を与えているのです。

この独立したそれぞれのハウスを通じて、Nouns DAOは外部のNouns派生コミュニティハウス(およびその対応する資金調達ラウンド)に対して、資金を効率的に提供することができるようになりました。

出典:nouns.center/funding/prophouse

本家のNouns NFTは発行数が少ない且つ単価が高いため、NounsDAOの投票に参加したいと考えている人にとっては非常に参加ハードルが高く、課題となっていました。

しかし、Nouns派生プロジェクトのNFTホルダーでもNounsDAOの一部資金を動かすための投票に参加できる場所があれば、その課題は解決されると同時にNounsエコシステムのさらなる拡大につながるのではないかと考えられます。

申請から調達までの具体的な手順は以下です。

STEP
サイトへアクセス

Prop Houseの探索ページにアクセスし、希望する資金調達先プロジェクトのページへアクセスします。

今回は、ピンク枠の「Nouns Launchpad」を例にします。

STEP
申請内容を作成

オレンジ部分の「Propose」ボタンをクリックします。

Proposeボタンが非表示の場合は提案期間が終了しているので、次のRoundまで待つか他のHouseを当たると良いでしょう。

STEP
申請内容を投稿

マークダウン形式で、以下を記入して提出します。

  1. Title
    1. 提案のタイトル
  2. tl;dr
    1. 可能な限り簡潔に、提案を一文で要約
  3. Proposal description
    1. プロジェクトの詳細:何を構築しているか
    2. ロードマップ:いつ構築が完了する予定か
    3. チーム:誰が構築しているか
    4. リンク:チームとプロジェクトに関するリンクを共有
STEP
SNSなどでも情報を流す

STEP3を経て見事コミュニティで勝ち上がればETHが支給されます。

そのために、TwitterやDiscordで投票を促すための施策をおこなうと良いでしょう。


出典:Twitter

ちなみに、NounsDAO JAPANメンバーが中心となって進めている「Nouns Japan」のハウスも、近いうちにラウンド開始予定となっています。

出典:prop.house/nouns-japan

NounsDAOJAPANのDiscord(#💰|日本prophouse チャンネル)で、日本語で提案することが可能となっていますので、こちらも合わせてご活用ください。

このハウスでの投票権は一体何になるのでしょうか?

資金調達方法③:Proposals

Proposalsは、おおよそ10ETH〜600ETHを必要とする大規模なプロジェクト向けの制度です。

こちらは一般的に広く知られているNounsDAOからの資金調達方法ですが、正規の手順を踏む必要があることなどを含め非常にハードルが高い手法になります。

また、Nouns NFTホルダーのみが投票権を有しており、加えて資金額が大きいだけに、慎重なディスカッションや修正が頻繁におこなわれている印象を筆者は抱いています。

参考までに、過去にProposalsを通して資金調達をおこなった代表的なプロジェクトを、以下にいくつか掲載しておきます。

これらの事例をはじめ、Proposalsを通してexecuteされたものには、大きく以下の特徴があると示唆されます。

  • 有名な人や企業・実績のあるエンティティが関わっている
  • Nounsの存在を広めていくための策として、非常に質の高い提案となっている
  • 既に質の高いプロジェクトが仕上がっていて、あとは調達するだけのフェーズである

このことから、巨額の資金調達をおこなうために裸一貫でProposalsを通して資金調達に挑むことは非常に難儀であり、それであれば先述までのSmall GrantsやProp Houseを活用した方が実現可能性が高いと、筆者は考えています。

以上を踏まえて、申請から調達までの具体的な手順は以下です。

STEP
Discourseにサインアップ・ログインする

まずは、NounsDAOのdiscourseページでSign Up / Log Inをおこないます。

STEP
「New Topic」ボタンをクリック

ログインが完了したら、画面右上に表示される「New Topic」ボタンをクリックします。

STEP
proposalリクエストを記入・投稿

以下のような必要事項を記入して、完了したら「Create Topic」で投稿します。

  • プロジェクトの内容
  • どのようにNounsを広めるのか
  • どれくらいの資金が必要なのか
  • 資金の内訳
  • 成功の指標は何か

また、TLDRセクションを設けておくことも推奨されていたりするので、他の原案を参考にしながら作成してみてください。

他の人がリスト全体に目を通した際にproposalリクエストであることがわかるように、タイトルの前に「Proposal: 」を付けてください。

STEP
Discourseでフィードバックをもらって修正する

先述の通り、Proposalsは資金額が大きく正規の手順を踏む必要があることもあり、慎重なディスカッションや修正が頻繁におこなわれている印象です。

そのため、どんなに優れたアイデアであっても二つ返事でOKになることはほとんどなく、フィードバックをもらって修正・改善を求められるケースが多いです。

STEP
Nouns保有者が一人でも納得したら投票へ
出典:nouns.center/funding/proposals

STEP4を経て、Nouns保有者の一人でも正規のProposalにアップしてくれたら、こちらのサイトからホルダーによる決議がおこなわれ、可決された場合は資金が提供されます。

つまり、ロビー活動としてTwitterやDiscordなどでNounsホルダーとのネットワークを構築しておくことも、一つの手段になりえます。


ご覧の通り、Proposalsは正規の投票機能なだけあって、かなり長期スパンかつ慎重な過程を経ることが求められます。

そこまで多くの資金がほしい訳ではなかったり、お急ぎの場合、または小中規模のプロジェクトである場合には、Small GrantsやProp Houseを活用する方が良いのではないかと個人的には考えてます。

最後に、Nounsホルダー含むコミュニティメンバーからのフィードバックがほしい場合は、公式Discord(#proposal-ideas チャンネル)にポストしてみると良いかと思います。

まとめ

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でりおてんちょー

「地方創生×NFT」の取り組みとして非常にユニークで面白いと思います。


今回は、実際にNounsDAOから資金調達をおこなうための具体的な方法、そしてどのような流れで資金調達を完了させるのかについて述べていき、NounsDAOから資金調達をおこないたい方がスムーズに作業に取り掛かれるようにすることを目的とした記事を執筆いたしました。

本記事が、NounsDAOから資金調達する方法やその概要、また具体的な手順などについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立ったのであれば幸いです。

また励みになりますので、参考になったという方はぜひTwitterでのシェア・コメントなどしていただけると嬉しいです。

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この記事を書いた人

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