先日、オンチェーンゲームおよびAW(Autonomous Worlds)領域で超初期からプロダクトへの投資を行っているKomorebiさんに、インタビューの機会を頂戴しました。
2023年に入ってから、オンチェーンゲームやAW(Autonomous Worlds)の領域が活気を帯びているため、皆さんも一度くらいはこれら単語を目にしたり、耳にしたりしたことがあるのではないでしょうか?
筆者は、2022年にオンチェーンゲームや、今ではAWと呼ばれるものの設計思想に興味を持ち、その内に秘められたポテンシャルの高さを感じたため、2023年には特にオンチェーンゲームやAW領域にフォーカスし、記事の執筆を続けてきました。
現在、世界中のクリプトコアな人々が注目している「オンチェーンゲーム」の領域。
オンチェーンゲームとは何なのか。既存のブロックチェーンゲームやGameFiとは何が違うのか。どの点で秀でているのか。
クリプトの文脈において多層的な含蓄を持ったゲームプロダクトについて、その魅力や可能性を探っていく。
大変ありがたいことに、イーサリアムnaviの記事を読んでAW開発を始めるようになったという方々が、数名連絡をくださったのですが、その一方で一部読者の方からは、『オンチェーンゲームやAWがイマイチ理解できない』『今までのweb3ゲームと何が違うの?』といったお声を頂戴することもありました。
そこで今回、年末の特別企画として、AW界隈で「ビルダー」「コントリビューター」「インベスター」として全てを実践しているKomorebiさんに取材し、対談させていただくことにしました。
ブロックチェーンへの関心を持った理由、オンチェーンゲーム領域に興味を持つ理由、そして超初期のフェーズから投資を続けている理由などを詳しく伺うことで、読者の皆さんのオンチェーンゲームやAWへの理解を深める手助けができればと思います。
では早速、本記事では以下のトピックを中心にしたインタビュー形式で進めていきます。
- Komorebiさんとは、どんな人なのか
- AW Maxi(Autonomous World Maximalist)
- AW界隈でビルダー・コントリビューター・インベスター、全部やっている人
- ブロックチェーンに興味を持ち続けている理由
- ブロックチェーンは「国づくりプラットフォーム」
- 『Decentralizedな国づくり』がすごく面白く、可能性を感じている
- Nounsの購入と、DAOの中に入ってみて感じた課題
- 当初からNounsを外から見ていて「完璧ではないなぁ…」と感じていた
- 『ゲーム』とか『メディア』のように、「ブランドを作る上での方向性」を決めた方が良い
- 普通のweb3ゲームではなく、オンチェーンゲームに惹かれた理由
- ゲームが好きなのではなく、「国づくり」「世界づくり」に関心があるから
- 0xparcのludensが書いた「Autonomous World」という記事を見て、感銘を受けたことも大きい
- “ビルダーにとって価値のある場”をつくるために
- ビルダーにとって意味や価値がある場所を作りたいから、あんまり「宣伝、宣伝」の場所にはさせたくない
- トークスポットの枠は15分のみ
- 『実のある話』をしてもらわないと意味が無い
- オンチェーンゲーム領域に投資し続けてきた理由(※定期購読プランメンバー用)
- 2023年のオンチェーンゲーム/AWの総括(※定期購読プランメンバー用)
- 2024年への期待と展望(※定期購読プランメンバー用)
- 実は「フェイクAW」が増えることが重要(※定期購読プランメンバー用)
本記事が、オンチェーンゲームやAWに関心がある方はもちろん、特に気になるトピックについての深掘り情報などについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的または投資上のアドバイスとして解釈されることを意図したものではなく、また解釈されるべきではありません。ゆえに、特定のFT/NFTの購入を推奨するものではございませんので、あくまで勉強の一環としてご活用ください。
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インタビュー全文
自己紹介
お久しぶりです。本日はお忙しいところお時間をいただき、本当にありがとうございます!
お久しぶりですね。いつ以来だろう?
4月に開催されていたETH TOKYOのサイドイベント「On-chain gameplay workshop」でお会いしたのが最後なので、8ヶ月前とかですね。時間が経つのが早い。。
8ヶ月ぐらいですかね。今日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします。この記事を読んでいる方はオンチェーンゲームやAutonomous World(以下、AWと称する)に関心がある方が大多数だと思うので、Komorebiさんのことを知らない人の方が珍しいと思いますが、一応簡単に自己紹介して頂いてもよろしいでしょうか?
どうも、Komorebi(こもれび)です。AW Maxi(Autonomous World Maximalist)です。何をやっているかと言ったら、AW界隈でビルダー・コントリビューター・インベスター、全部やっています。
プロダクト開発だけでなく、AW周りでのイベント主催や投資など、本当に全部やられていますよね。
そうですね。で、正直、今この界隈以外には、あんまり興味がないですね。
(笑)
ブロックチェーン界隈には昔から結構長くいるんですけどね。一応アノンだからどこで何をしていたかは公表していないんですけど、結構この業界に長くいます。その辺りも後で少しお話しできればと思います。
ありがとうございます。KomorebiさんはAW Maxiとして『世界で一番オンチェーンゲームやAW関連プロジェクトに投資している人』であり、今年はAW houseやKomorebi’s Hacker Houseなどエコシステム構築のための活動にも力を入れていたり、直近だとオンチェーンゲームスタジオ「Baratie」を立ち上げられるなど、いろいろ業界の発展のために精力的に活動されていますよね。
このあたりも、後ほど詳しく聞かせていただければと思います。
はい。
ブロックチェーンに興味を持ち続けている理由
「ブロックチェーン界隈には昔から結構長くいる」と仰られましたが、Komorebiさんがブロックチェーンに興味を持ち続けている理由って、何なのでしょうか?
僕はもう、昔からずっとブロックチェーンは「国づくりプラットフォーム」「世界づくりプラットフォーム」だと思っていたんですよね。通貨が作れて、パスポート的なものも作れるし、土地の管理とかもできる。もう僕から言わせれば、『誰でも国が作れるプラットフォームができたよ!』みたいな印象でした。
確かに。
でも、ブロックチェーンが誕生してから長い月日が経ちましたけど、結果的に金融業界だけが特に盛り上がって、金融国家のようなものが生まれたんですよね。もちろん、それはそれで良いんですけど、個人的にはもっと楽しい国が生まれることを期待していました。なので、極論を言えば「シンガポールのようなものしかできなかった」と思っています。
で、DeFiの後に出てきたNFTは意外と好きで遊んでいました。NFTが好きだった理由は、それが新しい住民や新しい文化やエンターテイメントをもたらしたと感じたからです。「シンガポールだけじゃなくて、やっとアメリカ作れそうだわ!」みたいな、そんな興奮を覚えました。
(笑)
どういうことかもう少しシンプルに言うと、NFTが登場したことで、多くのクリエイターがこの分野に参入したんですよね。そのおかげで、最初はアートという文脈から始まりましたけど、その後にコミュニティカルチャーやエンターテインメントなどの分野でも様々なプロジェクトが立ち上がりましたよね。
たしかに、BAYCがPFP NFTというジャンルを提唱してから、明らかにプロジェクトの多様性が高くなりましたよね。
そうそう。要は、インフラという大陸の上に、やっと多様なカルチャーが育ち始めたというのが、個人的な見解です。「シンガポールだけじゃなくて、これからアメリカが作れるかも」みたいな。そんな感じで、僕はNFTの分野が非常に面白いと感じていました。
まさに、『国が発展していく様』という感じで捉えていたんですね。
で、それと同時期に「オンチェーンNFT」という異なる文脈も存在していましたよね。その代表例としては、個人的にはNounsDAOだったと思います。
つまり、アメリカ大陸に多様なカルチャーが存在するように、NFTの世界にもCentralized/Decentralizedなものがあり、両方のジャンルが同時並行で進展していったと思います。それを踏まえて、僕はやっぱり本質的には『Decentralizedな国づくり』がすごく面白いと思っているし、可能性を感じています。
Nounsの購入と、DAOの中に入ってみて感じた課題
なるほど、ありがとうございます。『Decentralizedな国づくり』という文脈でブロックチェーンに興味を持ち続けているとのことですが、その流れで日本人で最初のNounsホルダーになってみたという感じでしょうか?NounsDAOも、『Decentralizedな国づくり』として興味深い実証実験ですよね。
そうですね。その流れで実際にNounsを買って、中に入ってみました。ただ、当初からNounsを外から見ていて「完璧ではないなぁ…」と感じていたので、中に入って学ぼうと思ったのもあって買いました。で、やっぱりお金の使い方がイマイチだなと。。
お金の使い方がイマイチというと、例えばどんなところで感じましたか?
例えば、インフルエンサーやNoundersが過度に力を持っている状況がありますよね。こういった人々に対して、事前に交渉を行ったり、仲間を集めて投票を通すようなことも起こっていますと。それを見ていると、「なんかこれ、いつも通りのことやってるじゃん。大企業みたいなことやってんじゃん。」みたいなことを、正直思ったりもしましたね。
それはそうですね。実際僕も非Nounsホルダーでありながらコントリビュートしたりグラントを貰ったりしましたけど、そういった政治的な側面が切り離せない実態はあると思います。
まあ、それでもNounsDAOはカルチャーとして面白かったから、derioさんと一緒に「NounsDAO JAPAN」を創設したりして、日本でもNounsが盛り上がって良かったなとは思っています。
NounsDAO JAPAN、懐かしいですね。
【お知らせ】
— でりおてんちょー|derio (@yutakandori) March 21, 2022
この度、Komorebi @Komorebi8888 さんとともに、Nounsの日本コミュニティを新たに立ち上げることになりました🇯🇵
Nounsの二次創作をおこなう日本のクリエイターさんなどを中心に、交流や支援などを拡充させていくためのスペースです。
▼Discord参加はこちらhttps://t.co/ws0XNRvkQo pic.twitter.com/7pYgFSERj4
NounsDAOの主な方針の一つに「ブランドを作る」という考えがありますが、その方向性がはっきりしていないように感じます。全体としての方向性が定まり切っていないので、どうしてもお金の使い方がバラバラになるし、結果的に散財が増えてしまっている状況です。
たしかに、多様性はあるものの、じゃあKPIは何なんだ?みたいなことを突き詰めると決まっていないので、謎の出費みたいなものも目立っていましたよね。
そうそう。なので、個人的には、「1つ2つは明確な方向性あった上でのCC0 NFTブランドの確立」というスタイルが良いんじゃないかなと、元々思っていたんですよね。
じゃあ、「ブランドを作る上での方向性」って何があるだろうなと考えた時に大きく2つあって、それが『ゲーム』と『メディア』だと思うんですよ。
『ゲーム』と『メディア』ですか。なるほど。
例えば、日本での新しいキャラクター作りの成功事例を見ると、漫画や広義のメディア関連コンテンツが目立ちますよね。多くは漫画から始まって、映画やゲームとのコラボレーションへと発展しています。ゲーム系では、「マリオ」や「ポケモン」のように、ゲームから始まって映画化されたり、遊園地のテーマになるなど、世界的な大ヒットキャラクターへと成長している例があります。
漫画から始まってゲームとコラボするケースもあって、例えば「ワンピース」や「ドラゴンボール」は漫画が原作で、その後ゲームとのコラボレーションが行われています。そう考えると、ブランドとして成功するコンテンツは、メディアやエンターテインメント系、あるいはゲーム系のものが多いと思います。
このあたりは日本が得意そうな領域ですね。
で、仮にですけど、NounsDAOがその方向にフォーカスをしていって、製品作りなどの組織として機能するようになった場合、ちゃんと使ったお金がエコシステムのGDPに貢献して、価値が積み上がっていくから、結果的にもうちょっと綺麗に色んな歯車がぐるぐる回って、バリューが上がっていく形になると思っていました。でも、結局そうはならなかったし、そもそもゲーム系のコンテンツ制作に興味がある人も全然いなかったですね。
プロポーザル一覧とかを見ていても、ゲーム制作関連のものって本当に数える程しかなかったですよね。IRLイベントとか、そっちの方向性のものが個人的には目立っていた印象です。
で、さっき漫画とかメディアの話をしましたけど、僕個人の意見としては、web3とか関係なく全体のトレンドとして「ゲーム」が面白い分野だと思っているので、『国(世界)づくりプラットフォーム×ブランド構築×ゲーム』という掛け合わせて、最終的にオンチェーンゲームにたどり着いて今に至るという感じです。
なるほど!ブロックチェーンに興味を持ち始めてから、全て繋がっているんですね。
普通のweb3ゲームではなく、オンチェーンゲームに惹かれた理由
普通のweb3ゲームとか、それこそAIを使ったゲームについても一通り調べて、色んな人とディスカッションもしたんですけど、やっぱりオンチェーンゲームって面白い実験場だし良いなと思っています。あとは、ゲームってコミュニティみたいな側面もあるから、ある意味で国をつくるのと同じようなものだと思って、その文脈からも、数年前からオンチェーンゲームの方が魅力的だなと思っていました。
ただ、derioさんもご存知の通り、当時は「オンチェーンゲーム」という単語意外に、言葉がなかったんですよね。そんな時に、0xparcのludensが「Autonomous World」という単語を初めて定義・提唱して、それを見て『そうだよ、そうそう!いや、だから俺はオンチェーンゲームに興味があったんだよ!」って思わされました。
なんか、完全に言語化された感じですね。『そうそうそう、これこれ!』と思って。もう、自分の中でメイクセンスしちゃって。
分かります。僕も当時いろんな言葉が作られ始めていた時と記憶していますが、上のブログ記事も含めて「Autonomous World」というワードが一番しっくりきましたね。
最近、「AW (Autonomous Worlds)」というワードがコアな人たちの間で普及しつつありますが、この単語はLatticeチーム発のものでした。
— でりおてんちょー|derio (@yutakandori) June 14, 2023
少し前までは「Eternal Games」「Infinite Games」「Onchain reality」など乱立していましたが、MUDの普及などもあり、今のところAWに軍配が上がっていますね。
そうですよね。僕は別にゲーマーじゃないから、今まで「オンチェーンゲーム?なんでKomorebiはゲームにそこまで興味があるの?」って聞かれても、『いや、なんか、ゲームがもたらすこの未来の世界観がいろいろ面白いと思ってるし、期待してるんだよ!』って言っていたんですよね。ちょっと歯切れの悪い回答になっていたというか。
でも、さっきも言った「Autonomous World」という言葉が出てきて、『いや、そうなんだよ!俺が言いたかったのはこれなんだよ!この言葉で表現してくれてありがとう!』みたいな気持ちになりました。
ゲームじゃなくて世界なんだよ!みたいなことですよね。笑
🧵「ゲーム」ではなく『世界』
— でりおてんちょー|derio (@yutakandori) February 27, 2023
先日、こもれびさんとサポータープランメンバー向けにオンチェーンゲームについて雑談していたのですが、「ゲーム」という名前が良くないのではという話になり興味深かったので、一部スレッド形式で共有します👇
1/5 pic.twitter.com/J3riK7n5ZE
そうそう。だからAW界隈では、今まさに「国づくり」「世界づくり」っていう領域をやるための環境と、そのための仲間たちが集まるコミュニティとして育ってきていて、それが僕は気に入ったので超初期のフェーズから投資もしていたし、自分でビルドもしているし、エコシステムも構築し始めたという感じです。
“ビルダーにとって価値のある場”をつくるために
ありがとうございます。冒頭で仰られていた「AW界隈でビルダー・コントリビューター・インベスター、全部やっています。」の意味が分かってきました。ハッカソンを主催したり、エコシステム構築に携わられたのは今年からのように思いますが、このあたりの話も深掘りしても良いでしょうか?
もちろんです。エコシステム構築を本格的に始めたのは、2023年4月に初めてKomorebi’s Hacker HouseをETH TOKYOに併せて日本でやってみて、それがなんか大好評過ぎて、その後もみんながやってくれって言うから続けている感じです。なので、最初からエコシステム構築に携わろうとしたというよりは、気づいたら続ける形になっていたと言った方が正しいかもしれませんね。
たしかに、僕も4月のKomorebi’s Hacker Houseにお邪魔しましたけど、すごい熱気でしたよね。『あっ、ここから次のイノベーション生まれるわ。』と直感的に思いました。
ありがとうございます。この時は、投資を求めているのではなく、グラント等を求めている人の方が多かったから、「じゃあそういう仕組みを作ろう!」と思って、ハッカーハウスと合わせてグラウンドプログラムと、あとはハッカソンとか、なんかそういうのを色々付け足していって、みんなが求めているエコシステムを作り始めたっていう感じですね。
ETH TOKYOから始まって、その後パリやイスタンブールでも開催されていますけど、これらのお金はKomorebiさんのポケットマネーから出していたんですよね?
元々、東京で始めた時はスポンサーもないまま、とりあえずやろうと思っていたので、自分でポケットから出すつもりで始めましたね。ただ、結果的にはスポンサーが付くことになりました。
すごい。じゃあ結果的にスポンサーが付いたものの、最初は自腹でいろいろ活動される感じだったのですね。上図を見ると、今ではStarkWareやOptimismも出資していることが分かりますけど、結構L2チェーン自体がオンチェンゲームに対して関心を寄せているってことですよね。
そうですね。ただ、うちのハッカーハウスとしては、そんなに、彼らにゴリゴリの宣伝はさせてあげないんですけどね。笑
ゴリゴリの宣伝とは?笑
基本的にはやっぱり、ビルダーにとって意味や価値がある場所を作りたいから、なんかこう、あんまり「宣伝、宣伝」の場所にはさせたくないんですよね。それだったら、スポンサー要らないから自腹でやろうかなみたいな。
確かに、それは大事ですね。
例えば、イベント1回あたり数千ドルとか貰ったりするんですけど、トークスポットでも基本的に15分程度しか枠を設けないんです。さらに、トークのトピックも彼らの宣伝のためのものじゃなくて、「こっちが決めてるトピックの中から選んで、あなたたちの意見とか、考え方とか、プロダクトを上手く混ぜて説明してください。」とか、ほとんどそういう形にしています。
かなり強気に見えますけど、そういうイベントほどビルダーにとっては貴重ですね。
強気にやらせてもらっていますね。ビルダーにとって意味がない情報なんて、はっきり言って興味ないじゃないですか。だけど、スポンサーの人たちの考え方とか、アイデアとかに対しては興味あるケースもあるので、その文脈で「これを実現できるのはうちだけで、何故ならこういう技術を実装しているから〜〜〜〜」とか説明されたら、『あー、なんかそれはちょっと興味あるかも。』みたいな。それぐらい、実のある話をしてもらわないと意味が無いなと思って、そういう方向性でお願いしています。
まあ、実現するのは難しいですけど、それが本来あるべき姿ですよね。
オンチェーンゲーム領域に投資し続けてきた理由
- 2023年のオンチェーンゲーム/AWの総括
- 2024年への期待と展望
- 実は「フェイクAW」が増えることが重要
この続き: 6,346文字 / 画像3枚
最後に
面白いお話の数々、ありがとうございました。最後に、もし宣伝などありましたら、ぜひ!
ありがとうございます。とりあえず、Komorebi’s Hacker Houseで毎回いろんな人に手伝ってもらっているんですけど、少しずつオンチェーンゲームに興味ある人が増えてきたと思うので、このタイミングで手伝ってくれるビルダーさんを募集したいです。今後、次のDenverや11月のDevcon、おそらくその前にもう1回行われるイベントに向けて、手伝ってくれる人募集しています!というのが1つですね。
はい。あとは単純に、一緒に実験する仲間を募集しています。僕自身は今、yamapyblackさんやLIBさんたちと一緒に、Baratieというオンチェーンゲームスタジオ(レストラン)を作ったので、そこで色々やっていく予定なんですけど、そこで一緒に料理(実験)したい人は随時募集しています。2024年一発目は、赤いパブリックグッドな料理を出します!
Baratieは、シェフ(ビルダー)が、気軽に出入りして、一緒にレシピを発明できて、かつ協力して実験できるような場にしていきたいと思っているので、シェフになりたい方は、ぜひ、いつでも連絡ください!2024年のBaratieの活動は要チェックですよー!
素晴らしいですね。興味を持ってくれた人は、KomorebiさんのDMを送ったらいいですか?
Twitter(@komorebi8888_jp)にDMを送ってもらえると。「こんなのやりたいです!」って送ってもらえれば、いろんな形でサポートします。
おお、それは頼もしいですね。僕も最近、企業の方から「オンチェンゲームに興味あります。話聞かせてください。」みたいな連絡をいただくことが増えているので、今ビルダーとして取り掛かるとチャンスが多い領域なのかなとも思っています。
そうだ、そういう意味ではもう一つ入れておいてほしいです。えーっと、『大企業の人、大募集!』ですね。
ストレートですね。笑
なんていう言い方が良いかな。例えば、既存のゲーム業界のビックプレイヤーがいるじゃないですか?任天堂とかスクエニとか。そういう人たち、大募集中です!!!
(笑)
やっぱり、その人たちがこのオンチェーンゲーム業界に入ってきてほしいという願いがあるんですよね。というのも、僕らの体感としては、実は今少しずついい流れができつつあって、例えば「大企業じゃないけど、元々既存ゲームをやっていた人たちで、感度が高い人たち」がこの業界に徐々に入り始めているんですよ。
その一つが、先日a16zなどから資金調達を行なったPirate Nationですね。あのチームも、元々はAAAのゲームを作っていた人たちなんです。あとは、CCP Games(元EVE Online)のProject Awakeningとかもそうですね。で、彼らが業界参入してオンチェーンゲームを構築できるようにするために、例えば最近では「MUD×Unity」とか「Dojo×Unity」とか出てきていて、要はUnityでオンチェーンゲームを構築できるみたいな、そういうツールが少しずつ出てきていますよね。
たしかに。明らかにフェーズ変わったなと思います。
そんな感じで、既存ゲームビルダーたちが、『今まで通りのテンションで、とりあえず1回オンチェーンゲーム作ってみるか!』みたいなことが実現しやすくなってきているんですよね。しかも、AAAのゲームを作っていた人たちであれば、資金調達しやすいというメリットもあります。
実績あるからですよね。
そうそう。なので、絶賛サポートしますので、既存のゲーム業界のビックプレイヤー大募集です!
分かりました。では、ビルダーの方と大企業/ビックプレイヤーの方は、ぜひKomorebiさんのTwitter(@komorebi8888_jp)にDMを送ってください!本日はお忙しいところありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました!
まとめ
今回は、年末インタビュー企画として、オンチェーンゲーム・AW領域で超初期からプロダクトに出資しているKomorebiさんに、インタビューをさせて頂きました。
本記事が、オンチェーンゲームやAWに関心がある方はもちろん、特に気になるトピックについての深掘り情報などについて理解したいと思われている方にとって、少しでもお役に立ったのであれば幸いです。
また励みになりますので、参考になったという方はぜひTwitterでのシェア・コメントなどしていただけると嬉しいです。
◤ Komorebiさんに取材 ◢
— イーサリアムnavi🧭 (@ethereumnavi) December 30, 2023
🧑🍳AW界隈で ビルダー・コントリビューター・インベスターとして全てを実践🌏
🧑🍳世界の最前線でAW Maxiとして戦う男の内側に迫る🌏
🧑🍳オンチェーンゲーム/AW領域に関する2023年の総括と、2024年への展望も🌏
詳細はこちら👇@komorebi8888_jphttps://t.co/YSlQ5sK1Wq
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